初心者さんの練習曲として弾けそうなアイリッシュ(ケルト)の定番曲をタイプ別にまとめてみました。
曲名をクリックすると譜面(&参考動画)に移動します。
一応このページに載せている動画では、ビギナーさん向けに遅めのスピードで簡単な弾き方で弾いていますが、そうであったとしてもアイリッシュ音楽はきっちり譜面通りに弾く音楽ではありませんので、譜面と参考動画があったとしても、見ただけ、聞いただけではどういうふうに弾いているかは、なかなか分からないかもしれません。
それを補足するのがレッスンですので、もし弾いてみたい曲があればぜひレッスンで習って弾けるようにしてみてはいかがでしょうか。
レッスンは教室でのレッスンの他、出張レッスンやオンラインでのレッスンも可能です。
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Down By The Sally Gardens (ダウンバイザサリーガーデンズ)
Si Bheag Si Mhor (シーベグシーモア)
Inisheer (イニシア)
Róisín Dubh (ロシーン・ダブ)
Brian Boru's March (ブライアン・ボルー・マーチ)
Fáinne Geal an Lae (ファーニャギャランレー)
Sonny's Mazurka (ソニーズマズルカ)
Shoe the Donkey (シューザドンキー)
Jennifer's Waltz (ジェニファーズ・ワルツ)
Peg Ryan's (ペグ・ライアンズ)
Britches Full Of Stitches (ブリッチーズ)
Denis Murphy's Polka (デニス・マーフィーズ・ポルカ)
John Ryan's (ジョン・ライアンズ)
Ballydesmond #2(バリーデズモンド#2)
Ballydesmond #3(バリーデズモンド#3)
Siege of Ennis(セージオブエニス)
Brosna Slide (ブロズナスライド)
Danny Ab’s (ダニー・AB)
O'Keeffe's Slide (オキーフズスライド)
Denis Murphy's Slide (デニス・マーフィーズ・スライド)
Swallowtail (スワローテイル)
Lilting Banshee (リルティング・バンシー)
Morrison's (モリソンズ)
Out on the Ocean (アウトオンジオーシャン)
The Cliffs of Moher (クリフスオブモハー)
The Kesh Jig (ケッシュジグ)
A Fig For A Kiss (アフィグフォーアキッス)
The Butterfly (バタフライ)
The Kid on the Mountain (キッドオンザマウンテン)
St Patrick's Day (セントパトリックデー)
King of the Fairies (キングオブザフェアリーズ)
The Lucy Farr's (ルーシー・ファーズ)
Around The Fairy Fort (アラウンドザフェアリーフォート)
New Bloom (ニューブルーム)
ハイランド(ストラスペイ) - (Highland/Strathspey)
Miss Crawford's (ミス・クロフォーズ)
Kitty Got a Clinking Coming from the Fair (キティ・ゴット・ア・クリンキング・カミング・フロム・ザ・フェア)
Bonnie Scotland (ボニー・スコットランド)
The Boys of Bluehill (ボーイズオブブルーヒル)
The Harvest (ハーベスト)
Cronin's (クロナンズ)
The Concertina Reel (コンサーティーナ・リール)
The Sally Gardens (サリーガーデンズ)
Drowsy Maggie (ドラウジーマギー)
The Humours of Tulla (ユーモアズオブタラ)
Cooley's (クーリーズ)
Tam Lin (タムリン)
エア(Air)はアリア(Aria)の英語読みです。空気という意味ではありません・・
アリアとは「叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲」だそうです。
アイルランド伝統音楽の世界でも「エア」といえば、基本的に歌詞のある抒情的な歌を器楽曲として弾いたものであることが多いと思います。
歌詞のある歌でも特にアイルランド語で歌われる古い歌「シャンノース(sean-nós)」の歌を弾くことも多くあります。シャンノース(sean-nós)とはアイルランド語で「古い様式」という意味になります。
アイルランドで発行されている初心者向けの教則本などでは、アイルランドの子供が学校で習ういわゆる童謡・唱歌のような曲も「エア」として取り上げられています。
アイルランドで発行されている教則本に載っている「エア(Air)」。
本国では子供のころに習う誰でも知っている歌の曲だそうです。
「シーベグ・シーモア」はアイルランドの盲目のハープ奏者/作曲家「ターロック・オキャロラン(Turlough O'Carolan)」によって作曲されたと言われているそうです。
ロシーン・ダブはもともとはアイルランド語の歌詞の付いた歌の曲です。16世紀後半に書かれたそうです。古いアイルランドの歌は「拍子」を付けずに歌われることが多く、器楽曲として弾く場合も歌と同様に拍子を付けずに弾くことが多くあります。楽譜に書く際も「拍子」が書かれないことが多くあり、書かれている音符の長さも、あくまでも目安程度に書かかれているものも多くあります。楽器(フィドル)で弾いている動画の下に歌のバージョンが載っていますので、よかったら聞き比べてみてください。
ちなみに「Róisín Dubh」は直訳すると「黒い薔薇(róisín=薔薇、dubh=黒)」という意味になるそうです。
参考動画
同じ曲の「歌有り」のバージョン
世界的な人気を博したアイルランド出身のロックバンド「シンリジー(Thin Lizzy)」の代表曲「ブラックローズ」は「Róisín Dubh(ロシーン・ダブ)」の歌詞の内容をモチーフに作られた曲だそうです。
シンリジー(Thin Lizzy)の代表曲「Black Rose」
マーチとは行進曲のことです。
アイルランドのマーチの多くは4/4拍子か6/8拍子で書かれています。
6/8拍子のマーチは「クランマーチ(Clan March)」と呼ばれることもあります。
ブライアン・ボル―・マーチは11世紀のアイルランドの王「ブライアン・ボル―」の名を冠した曲です。ブライアン・ボル―の名前は伝統音楽の世界ではなじみ深い名前として知られています。アイルランドの首都ダブリンにあるトリニティ・カレッジに飾られている古いアイリッシュ・ハープも「ブライアン・ボル―のハープ」と呼ばれています。
参考動画
アイルランド西部のクレア州にはブライアン・ボル―に関連した史跡があります
Fáinne Geal an Laeは初心者向けの曲としてお馴染みですが、アイルランド語の歌詞のついた歌としても知られています。もともとは17世紀にハープ奏者の「Thomas Connellan」によって作曲されたと言われています。1847年にEdward Walshによって歌詞がつけられたとのことです。この曲マーチ(行進曲)としてよく弾かれていますが、エアとして弾かれることもあります。
参考動画
実際の行進で演奏されるとこんな感じになります
ダブリンのセントパトリックデー・パレードにて
マズルカは3/4拍子のダンス&ダンス曲です。
もともとはポーランド発祥だそうです。
「ソニーズマズルカ」はダブリン出身のアコーディオン奏者「ソニー・ブローガン(Sonny Brogan)」にちなむ曲です。
「ソニー・ブローガン」はチーフタンズの前身となったショーン・オリアダ率いる「Ceoltóirí Chualann」のメンバーでした。
参考動画
ダブリンのセントパトリックデー・パレードにて
ワルツも3/4拍子のダンス&ダンス曲です。
もともとは西オーストリア・南ドイツ(ハプスブルク帝国が起源とのことです。
ジェニファーズ・ワルツはティペラリー州出身のフィドル奏者「アイリーン・オブライエン(Eileen O'Brien)」によって作曲されました。彼女の「Newtown Bridge」というアルバムに収録されています。
参考動画
ポルカ(Polka)はボヘミア(現在のチェコ、ポーランドetc)発祥の民族舞曲でアイルランドには19世紀の終わりころに伝えられたそうです。
ポルカは北欧の音楽でも演奏されていて、北欧ではポルカのことを「Polska」と綴るようです。Polskaはポーランド語で「ポーランド」という意味だそうです。
アイルランドでポルカは主に南部の方で盛んに演奏されています。
他のタイプの曲と比べると1小節内の音数が少なく、旋律がシンプルなので、初心者用の練習曲的な感じで弾かれる曲も多くあります。
参考動画
「ジョン・ライアンズ・ポルカ」は映画タイタニックに登場した曲です。
日本でアイルランド音楽をやっている人の中には、この映画を見たのがきっかけでアイリッシュ音楽に興味を持ったという人もけっこういるそうです。
参考動画
映画タイタニックの中でこの曲が流れていたシーン
「バリーデズモンド #2」の"バリーデズモンド"はアイルランド南西部のケリー州にある町の名前です。ケリー州とコーク州にまたがる「シュリーブルークラ(シュリ―ヴルークラ)地方」に位置します。シュリーブルークラ(シュリーヴルークラ)地方はポルカとスライドが盛んに弾かれている地域として知られています。
Ballydesmond #1という曲もあるのですが、なぜか「#1」より「#2」と「#3」の方がよく知られていて、「#2」と「#3」を繋げてセットで弾くことが多いです。
参考動画
(参考動画)
この曲の参考動画ではフレット付きのバイオリンで弾いています。フレット付きバイオリンとはバイオリンの指板(指で押さえる所)にギターやウクレレなどと同じような「金属の仕切り」が付いたバイオリンです。フレットがあることによって指使いが簡単になるので、販売元のサイトによれば2時間で弾けるようになるそうです。当教室ではフレット付きバイオリンでのレッスンも可能です。
参考動画
スライド(Slide)は12/8拍子のダンス曲です。
アイルランドの南西にあるケリー州やコーク州などで盛んに弾かれています。
ブロズナ(Brosna)はアイルランド南西のケリー州にある村の名前です。
参考動画
ダニーABはケリー州の「Lisheen」出身の「Danny Ab O’Keeffe」というフルート&ティンホイッスルの奏者と関連のある曲だそうです。
(参考動画)
この曲も「Danny AB O'Keeffe」と関連のある曲といわれています。
「O'Keeffe's Slide」は「Danny AB's」と合わせてセットで弾かれることがあります。
参考動画
ジグ(jig)は6/8拍子の舞曲で、アイルランドで最も古い形式のダンス曲だそうです。1674年の文献にも登場するそうで、その中では「Gigg」として紹介されているそうです。「ジグ」という言葉はイタリア語由来と書いてある本もあるので、クラシック音楽の「ジーグ(gigue)」と関連があるのかもしれません。
アイルランド伝統音楽の世界では「ダブル・ジグ」、「シングル・ジグ」、「スリップ・ジグ」の3種類のジグがあります。通常ただ単に「ジグ」といった場合は「ダブル・ジグ」のことを指します。アイルランドで「ダブル・ジグ」はリールの次に盛んに弾かれています。
参考動画(フィドル編)
参考動画(マンドリン編)
「リルティング・バンシー」の「バンシー」はアイルランドの妖精だそうです。
アイルランドといえば「妖精」が有名ですが、妖精といっても実際のところ日本の「妖怪」に相当するような「妖精」もいます。「バンシー」はちょっと怖いイメージのある妖精です。
参考動画
モリソンズは戦前に活躍したスライゴ州出身のフィドル奏者「ジェームズ・モリソン(James Morrison)」がレコードに吹き込んだことでよく知られるようになったと言われています。ジェームズ・モリソン自身は「The Stick Across the Hob」という名前の曲として吹き込んだのですが、今ではほとんどの人がこの曲を「モリソンズ」と呼んでいます。
ジェームズ・モリソンのアルバム
「モリソンズ」のオリジナル・バージョン「The Stick Across the Hob」も収録されています
参考動画(フィドル編)
「クリフス・オブ・モハー」はクレア州にある景勝地の名前です。日本では「モハーの断崖」として知られています。
参考動画
ケッシュ・ジグ(The Kesh Jig)は世界中のアイリッシュセッションで弾かれているとてもポピュラーな曲です。
北アイルランドのファーマナ州に「ケッシュ(Kesh)」という小さな村があるのですが、曲名の由来がその村の名前から来ているのかどうかは分かりません。
参考動画
スリップジグは譜面上では8/9拍子で書かれます。ホップジグ(hop jig)と呼ばれることもあります。
参考動画
The Butterfly(バタフライ)はダブリン出身のフィドル奏者「トミー・ポッツ(Tommy Potts)」によって作曲された曲と言われています。トミー・ポッツはアイルランドを代表するフィドル奏者「マーティン・ヘイズ(Martin Hayes)」や「パディ・グラッキン(Paddy Glackin)」など多くの奏者に影響を与えたアイリッシュ音楽界最高峰のフィドル奏者の一人として知られています。
参考動画
アイリッシュの楽曲には「1st Part(Aメロ)」と「2nd Part(Bメロ)」の2つのパートを持った曲が多いのですが、この「キッド・オン・ザ・マウンテン」は5つのパートを持った若干長めな曲となっています。
この曲の参考動画ではヤマハのサイレントバイオリンで弾いています。当教室ではサイレントバイオリンやエレキバイオリンでのレッスンも可能です。
参考動画
この曲は1907年に発行された「O'Neill's 1001: The Dance Music of Ireland」という楽譜集にも収められているのですが、その楽譜集の中では6パートの曲として掲載されています。
オニールズ1001に載っている「The Kid on the Mountain」の譜面
謎?の第6パートが載っています・・
セットダンスは"セットダンス"と呼ばれるアイリッシュダンスのための曲です。"セットダンス"には4/4拍子の曲と6/8拍子の曲があります。ジグやリール、ホーンパイプなどといったアイリッシュのダンス曲は「1st Part(Aメロ)」と「2nd Part(Bメロ)」が同じ小節数なのですが、"セットダンス"は「1st Part(Aメロ)」と「2nd Part(Bメロ)」の小節数が異なる曲が多いのがが特徴です。
「セントパトリックデー」はアイルランドにキリスト教を伝えたセント・パトリック(聖パトリック)を祝う日でアイルランドやアイルランド系の人が多く住むアメリカでは毎年盛大なお祭りが催されています。日本でも近年大都市を中心にセントパトリックデー関連の行事が催されるようになってきています。東京原宿の表参道で20年以上にわたって開催されているパレードは特に有名です。
参考動画
バーンダンスは譜面に書くと4/4拍子で書かれるダンス曲です。バーン(barn)とは「納屋」のことだそうで、もともとは「納屋」で踊られていたダンスとそのダンスのための曲だったそうです。現在のバーンダンスは「納屋」以外の所でも踊られたり、弾かれたりするそうです。曲としてはバーンダンスはリールやホーンパイプなどと比べると長い音(2分音符や4分音符など)が多く使われているのが特徴です。
ルーシー・ファーズはゴールウェイ州東部のバリナキル(Ballinakill)出身のフィドル奏者「ルーシー・ファー」の名前を冠した曲です。ルーシー・ファーによって作曲されたのかどうかは分かりません・・・ルーシー・ファーは長年イギリスのロンドンに住んでおりロンドンのアイリッシュ音楽シーンで活躍した演奏家さんでした。
参考動画
「アラウンド・ザ・フェアリー・フォート」はゴールウェイ州東部の「Loughrea」出身のフルート奏者「ヴィンセント・ブロードリック(Vincent Broderick)」によって作曲された曲です。
参考動画
ちなみにこの曲の曲名「アラウンド・ザ・フェアリー・フォート」の「フェアリー・フォート(Fairy Fort)」はアイルランドの農村部でよく見られる「妖精の砦(fairy fortの直訳)」ことを指します。
この話は私がアイルランドで住んでいた家の大家さんから聞いた話なのですが、
昔アイルランドには方々に森や林があったそうなのですが、牧草地にするためにほとんどの木を切り倒してしまったそうです。(今のアイルランドに森や林はとても少ないです。田舎に行っても木々で覆われた所は少ないです。)
アイルランドでは昔から森の木々には妖精が宿ると言われていて、木を全て切ってしまうと行き場を失った妖精たちが牧草地に出てきて家畜に悪さをするといけないとの理由で、妖精を閉じ込めるために一部の木々を切らずの残したそうです。
その残された木々がある所が「フェアリー・フォート」だそうです。
フェアリー・フォートとは妖精を閉じ込めている場所ということで、フェアリー・フォートに生えている木は日本でいうところの「御神木」的な存在で切るに切れないそうです。
アイルランドの田舎をドライブしていると、辺り一面木々のない牧草地ばかりの光景が広がっていることが多いのですが、時折牧草地の中にちょこっとだけ木が生えているところを見ることがあります。そういった所の全てがフェアリーフォートというわけでもないのですが、かなりの確率フェアリーフォートである可能性が高いそうです。
参考動画
ハイランド(Highland)は4/4拍子のダンス曲です。「スコッチ・スナップ(scotch snap)」と呼ばれる独特なリズムが特徴です。ハイランドは「ストラスペイ(Strathspey)」と呼ばれることもあります。「ストラスペイ」はスコットランドで盛んに演奏されているダンス曲で、リズム的にハイランドはストラスペイと同じものだと考えられているようです。アイルランドでハイランドまたはストラスペイはドニゴール州など北部の方で盛んに弾かれています。
ミス・クロフォーズはアイルランド北西部のドニゴール州出身の偉大なフィドル奏者「トミー・ピープルズ(Tommy Peoples)」のワークショップで習った曲です。
参考動画
フリング(Fling)は4/4拍子のダンス曲です。「ハイランド・フリング(Highland Fling)」と呼ばれることもあり、基本的にはスコットランドのストラスペイに近いリズムで弾かれるようです。曲によってはストラスペイらしくないリズムの曲でありながら、フリングに属するものもあるようです。下の「キティ・ゴット・ア・クリンキング・カミング・フロム・ザ・フェア」という曲はフリングっぽくないフリングの良い例かもしれません。「フリング」とこの後に出てくる「ショティッシュ」は本国アイルランドでもそれほど盛んに弾かれているわけではないようです。それだけにアイルランドの人であってもフリングやショティッシュについて、楽曲やリズムの特色についてよく分かっていない人も居るようです。
(キティ・ゴット・ア・クリンキング・カミング・フロム・ザ・フェア)
この曲はアイリッシュ音楽の世界でその名を知らぬ者は居ないと言っても過言ではない、名パイパー「ウィリー・クランシー(Willie Clancy)」の演奏が有名です。ウィリー・クランシーのCDでは「Kitty Got a Clinking Coming from the Fair」というタイトルで収録されていますが、彼の演奏から採譜した曲集上では「Fling No.1」という曲として収録されています。
参考動画
ショティッシュ(Schottische)はポルカやマズルカなどと同様にボヘミア地方に起源を持つダンス曲だそうです。「ショティッシュ(またはショッティーシュ)」とはドイツ語で「スコットランド(風)の」という意味もあるそうです。アイルランドの伝統音楽の世界でショティッシュといえば、一つ前とその一つ前に出てきたフリングやハイランドに近いリズムを持った曲が多いような気がしますが、それほど盛んに演奏されるタイプの曲ではないので、何をもって「ショティッシュ」とするのかよく分かっていない人も多いと思います。
この曲はアイルランドを代表するコンサーティーナ奏者「メアリー・マクナマラ(Mary MacNamara)」が自身の弟のアンドリュー・マクナマラと共にリリースした「Open Hearth」というCDに収められているバージョンを元にしました。
参考動画
ホーンパイプは4/4拍子のダンス曲です。もともとはイギリス発祥で、現在ではスコットランドやアイルランドでも演奏されています。
参考動画
リール(reel)はアイルランド伝統音楽で最も盛んに弾かれているタイプの楽曲です。
「コンサーティーナ」とはアイリッシュ音楽で使われているアコーディオンの仲間の楽器です。この曲の参考動画ではヤマハのサイレントバイオリンで弾いています。
参考動画 (フィドル・バージョン)
参考動画 (ティンホイッスル・バージョン)
参考動画(バンジョーで弾いたバージョン)
タラ(Tulla)はアイルランド西部のクレア州にある村の名前です。私(Taka)が住んでいるフィークル村(Feakle)のお隣の村です。アイルランドを代表するフィドル奏者「マーティン・ヘイズ」が在籍する有名な「タラ・ケーリー・バンド(The Tulla Ceili Band)」はタラ村で結成されました。
タラ村の入り口(左) - タラ村の中心部(右)
タラ・ケーリー・バンドのCD
参考動画
クーリーズ(Cooley's)はゴールウェイ州のピーターズウェル出身のアコーディオン奏者、「ジョー・クーリー(Joe Cooley)」によって広められた曲と言われています。ジョー・クーリーは一つ前の曲「The Humours of Tulla」の曲名の元となったクレア州の「タラ村(Tulla)」で結成された「The Tulla Ceili Band(タラ・ケーリー・バンド)」の結成メンバーの一人です。
ジョー・クーリーのCD(左)
ジョー・クーリーが在籍したタラケーリーバンドのCD(右)(前列左から3人目がジョー・クーリー)
参考動画
他の曲も弾いてみたいという方はこちらのページもご覧になってください。
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