Home > アイルランドで山登り >
ベンブルベン(ベンバルベン)鉱山跡
Benbulbin Mine, Co. Sligo
美しい山容で知られるスライゴを象徴するベンブルベン。
その山の上にはかつて鉱山がありました。
いつ頃からいつ頃まであったのか、どんなものを掘っていたのか詳しいことは分からないのですが、鉱山だった時代に使われていたトロッコのレールやロープウェイのケーブル、鉱夫の住まいなどが廃墟となって今も山の上に残されたままとなっています。
ベンブルベン鉱山跡はベンブルベン山の東側のスライゴ州とリートリム州の県境近くにあります。
アクセス方法は色々とありますが、ベンブルベンの北側にかつて鉱山への出入りに使われていたものと思われる道がありますので、そこからのアクセスが一番近いです。
鉱山入り口のすぐ手前に廃墟となった建物があり、これが鉱山入り口への目印となります。
廃墟となった建物ももともとは鉱夫の住居だったと推測されます。
ベンブルベン鉱山への入り口の手前にある廃墟となった建物
ここがベンブルベン鉱山への入り口。
特に鉱山の入り口であることを示すものは何もありませんが、山の上へ続く砂利道がありますので、この砂利道の上を歩いていくとベンブルベンの尾根に出れます。
尾根に出るとこんな光景が広がっています。
ここがかつてベンブルベンの山の上に存在した鉱山の跡です。
鉱山跡は広範囲にわたって広がっています。
頂上を目指す登山でなないので、明確なスタート地点もゴールもありませんので、好き勝手に回ってみます。
まず気になったのが上の写真で一番手前に写っている建物。
かつてここで働いていた鉱夫たちが住んだアパートだったようです。
2階建てで4~6部屋あったものと思われます。
下から見上げた煙突。
1階と2階に入り口があるので、多分アパートのような作りだったものと推測されます。
反対側から見るとこんな感じです。
掘った鉱石をロープウェーで運んでいたようで、ここはロープウェーの基地(人間が乗車するロープウェーだと駅に相当)だったようです。
反対側からみた索道基地(ワイヤー巻取り場)
これでワイヤーを巻いていたんですね。
これもワイヤーを巻くのに使っていたものと思われます。
基地(駅)の先にはロープウェーのワイヤーを通した鉄塔が見えます。
ロープウェーのワイヤーが通っていた鉄塔。
索道はベンブルベン山の稜線の端まで伸びていたようです。
ベンブルベンの稜線の端まで続くロープウェー跡。下にはグレンカー湖が見えます。
切れて垂れ下がったワイヤー
大部分のワイヤーは切れてしまっていますが、一部残っているところもあります。
ワイヤーが残っているところではこんなことをして遊んだりもできます*。
*危ないので良い子はマネしないでください(笑)。
ロープウェーの終着点(折り返し地点)からの眺め。
ここには掘った鉱石を精製する施設があったのではと思います。
ひとつ上の写真の一番手前の建物を下に降りて間近から見るとこういうになっています。
目の前の建物の中に入ってみると、
年期の入ったものに交じって、新しめな椅子が・・・
ここにくつろぎに来る人が居る模様です。
または地元の農家の人が使っているのかも
年期の入ったストーブ
ベンブルベン山全体で放牧が行われていますが、この辺りも放牧地帯となっているようで、そこかしこに羊がいます。
なのでこの辺には地元の農家の人が頻繁に来ていると思います。
これはトロッコ用のレールのようです。
トロッコの線路をたどっていくとどうやら地下まで続いているようで、この山のかなり深いところまで掘っていたようです。
今回は準備不足と、時間不足で地下まで探検できませんでした。
鉱山の一等高いところには十字架がありました。
多分ここで毎日の作業の安全を祈ったのではないのでしょうか。
本日歩いたルート。決まったルートがあるわけではないので、適当にぶらぶらと歩いてみました。
歩いた距離は10.81㎞。所要時間2時間48分でした。
←元のページに戻る |