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[ダブリン観光の兼ねて人生初のフルマラソンに挑戦]
ダブリンマラソンはアイルランドの首都のダブリンで開催される42.195kmのフルマラソンです。
ヨーロッパで4番目に規模の大きいマラソン大会と言われています。(ロンドン、ベルリン、パリに次ぐそうです)
制限タイムが7時間なので、小走りでも完走できそうと思い、ダブリン観光を兼ねて出てみることにしました。
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リフィー川(River Liffey)を挟んでホステルの向かいに建つ「フォー・コーツ」。
アイルランドの最高裁判所です。
ダブリンマラソンの受付会場のある「RDS」という所までダブリン観光をしながら歩いていきました。
ダブリン市を象徴する橋のひとつ「ハーフペニー橋(Ha'penny Bridge)」。
以前は通行料としてハーフペニー*(half penny)を徴収していたのが名前の由来だとか。
*アイルランドの最小通貨単位のペニーの半分。日本で言うところの1円の半分。半円(0.5円)みたいな感じでしょうか。
橋を渡ってルアスのジャービス駅(Jervis)の方に行ってみました。
さすがダブリン、日本食レストランが結構あります。
上の「いちまん」という日本食レストラン。
ちなみにクレアには日本食レストランは一軒もありません。(2010年の時点で)
こちらは「いちまん」の近くにあった「KOKORO(こころ)」という寿司とか弁当を売っている店。
ダブリン市を走る路面電車「ルアス(Luas)」。
ダブリン市中心部の北側で最も栄えているヘンリー・ストリート。
前に見える高い塔はダブリン尖塔(Spire of Dublin)という塔です。
ヘンリー・ストリートに立つジェームス・ジョイスの像。
アイルランドを代表する有名な作家です。
ダブリン市の中心部を通るオコンネル通りから見たダブリン尖塔(Spire of Dublin)。左に見えるのはダブリン中央郵便局(GPO)です。
正面から見たダブリン中央郵便局(GPO)。
カトリック解放の父ダニエル・オコンネルの像。近代アイルランドの偉人の中の偉人といっても過言ではないかも。オコンネル像とオコンネル通りはアイルランド各地にあり、オコンネル通りといえばそれが通る町の一番の目抜き通りです。私の住むクレア州の州都エニスの目抜き通りはオコンネル通りです。
非公式ながらもダブリン市の歌として親しまれている「モリー・マローン(Molly Malone)」という歌の歌詞に出てくる女性「モリー・マローン」の像。
モリー・マローン像の隣に居たレプラコーン。レプラコーンはアイルランドの有名な妖精です。
ダブリン一の目抜き通りの「グラフトン通り」
グラフトン通りにあるダブリンの老舗のカフェ「ビューリーズ・オリエンタル・カフェ」。以前日本に出店していたこともあったらしです。
アイルランドでは紅茶のティーバッグやコーヒー豆のメーカーとしても有名です。ビューリーズのティーバッグ紅茶は日本でも売られています。
グラフトン通りの端にあるスティーブンスグリーンショッピングセンター(Stephen's Green Shopping Centre)。
向かいにはセント・スティーブンス・グリーンという公園があります。
スティーブンス・グリーンの前に停まっていたベロ・タクシー。ダブリンだとこういうのも走っているんですね。
セント・スティーブンス・グリーンの中に入りました。葉っぱがいい感じに色づいてきています。
よく絵葉書で見るダブリンの老舗のパブ「オドノヒューズ(O'Donoghue's)」
ダブリン名物のジョージア調のドア。
料金は会員になるのに10ユーロ(1年間)か2ユーロ(3日間)。
プラス保証金として150ユーロ。
自転車を借りるのに30分なら無料、1時間で50セント、4時間だと6.5ユーロ、その後30分延長ごとに2ユーロだそうです。
ダブリン市郊外を流れるグランド運河(Grand Canal)。この写真を撮った近くのグランドカナルドックでリフィー川と合流し最後はダブリン湾へと流れていきます。起点はオファリー州のシャノンハーバー(Shanon Harbour)です。
川沿いの木々もいい感じで紅葉してきています。
グランドカナルの先に「Koishi」という名前の日本食レストラン(?)がありました。ちなみに日本大使館もこのすぐ近くにありました。
チャーシュー麺(Koishi Chashu ramen)が18.5ユーロです。
これはかなり高い・・
ようやっとダブリンマラソンの受付会場のRDSに到着。
会場は長打の列が出来ていました。
自分のゼッケン(ナンバープレート)とタイミングチップを受け取ります。
受付会場にはシューズやウェア、エナジー食品、ドリンク、他のマラソン大会の宣伝、マッサージコーナーなど色々なグッズやサービスの販売ブースがあって賑わっていました。
色々と好きなことを書けるメッセージボードもありました。
こういうのは全世界共通のようです。
これまでの大会を振り返るコーナーもありました。
アイルランドの南東部のウォーターフォード州出身のロス五輪のマラソン銀メダリスト「ジョン・トレーシー(John Treacy)」の写真もありました。ダブリンマラソンでは1993年に優勝しています。
受付が済んだので町へ戻ります。ここはダート(DART)のランズダウン・ロード駅(Lansdowne Road Station)です。歩き疲れたので帰りは電車で帰るのです。ダートはDublin Area Rapid Transitの略でダブリンの海沿いを走る通勤電車です。
駅のプラットフォームからの眺め。前に見えるガラス張りの建物は「アビバ・スタジアム(Aviva Stadium)」というラグビー&サッカー用の競技場です。コンサート会場としても使われていて、R.E.M.、イーグルス、オアシス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ザ・コアーズなどといった有名なグループ、アーティストがここでライブをしたことがあるそうです。
駅にあったバリーズティーの広告看板。バリーズティーはアイルランドで人気のある紅茶のブランドの一つです。
ようやっと電車が来ました。ちなみにダートはリアルな「電車」です。
ダブリンからゴールウェイとか、ダブリンからコークに行く列車はディーゼル機関車で引っ張っているので厳密には"電車"ではありません。
ダートの車内
ダブリンの中心部に戻って再び町を観光して回ります。
マラソンに来たはずなんですが、気分は完全にただの観光客。
普段クレアの田舎に住んでいるので、都会を歩いていると色々と目移りしちゃって・・
YAMAMORIという日本食レストランもありました。
地球の歩き方なんかで昔から紹介されているダブリンでは老舗?の日本食レストランらしいです。
これまでダブリンで見てきた日本食レストランはどこもメニューに「Bento」が書いてあるのですが、ダブリンじゃ「弁当」ブームなんですかね?ランチ弁当で9.95ユーロもするんですよね。。中身は寿司2個、麻婆豆腐、ライス、味噌汁と判読不明なのが1品。
寿司と麻婆豆腐ってすごい組み合わせ・・
ダブリンの老舗の劇場「オリンピア・シアター」。
アイルランドで世界的なビッグネームのコンサートというとここでやることが多いです。
その昔はチャップリンがここで公演したこともあったそうです。
REMのLive at the Olympiaというアルバムはここでのライブの模様が収録されたアルバムだそうです。
ダブリンで一番お洒落な所というとここになるのでしょうか?
若者が集うテンプルバーです。
テンプルバーにはロリー・ギャラガー・コーナーという名前の通りがあります。
ロリー・ギャラガーはアイルランドが世界に誇るロックのギタリストです。
ロリー・ギャラガーの名前を冠した通りだけに、ちゃんとストラトも飾られています。
こちらもテンプルバーにある「ウォール・オブ・フェイム(Wall of Fame)」世界的に有名なアイルランドのバンドやアーティストの写真が埋め込まれている「壁」です。
こちらもテンプルバーにあった年期の入ったパブ、「The Quay's Bar」。
ダブリンにははるばる石川県からやってきたセリカも走っています。
ホステルに戻って受付で貰ったものをチェック。チョコにシリアルにシリアルバー、関節痛の痛み止め?らしきものにボディシャンプー、ダブリンの地図に新聞が入っていました。
というか今日は遊んでしまってかなり疲労を貯めたので、明日マラソンが走れるかどうか心配になってきました・・
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9時スタートなので余裕を持って6時半にホステルを出て、歩いてスタート地点のフィッツウイリアム通り(Fitzwilliam Street)に向かいます。
この時期のアイルランドは朝の6時半はまだ真っ暗です。
しかもまだ10月だというのに超寒い。。。
後から分かったのですが、この日の朝の気温は2度だったか。
まだ薄暗い中、既に多くの出場者たちが集まっていました。
何気にスタート地点のフィッツウィリアム通りってU2の「スイーテスト・シング(The Sweetest Thing)」のビデオクリップを撮ったところなんですよね。ってここに来てからそれに気が付いたのですが・・
アイルランド版スマップ?人気アイドルグループ、「ボーイゾーン(Boyzone)」のバイ・リクエストってアルバムもここで撮ったらしいです。
ボーイゾーンの「バイ・リクエスト」。ジャケット写真撮ったところはダブリンマラソンのスタート地点と同じ所です。
自分のゼッケン番号と合う所に荷物を預けます。
スタート時間が近づいてきました。
風船は自分のタイムに合わせたスタート地点の目印となります。
また風船を持った人がペースメーカーとして走ってくれます。
私はピンク色の風船の所に並びました。
タイムの目安は4時間30分です。
スタート前の他の出場者を見ていたら、ゴミ袋を被った人がけっこう居ました。
こんなビニールシートのようなものに包まった人もいました。
後から知ったのですが、これってスタート前の寒さを防ぐために被っているのだそうです。スタートするときに脱いで捨てていく一時しのぎ用の防寒グッズだそうです。前に写っている人が羽織っているのはアシックスから出ている「捨てること前提の防寒フィルム」だそうです。
国歌斉唱の後(みんなでアイルランドの国歌を歌っているところなのです)
号砲が鳴ったのですが・・
なかなか前に進みません・・
前に何千人というランナーが居ますから、当然といえば当然ですが・・
ようやっと動きたしました。
スタート地点の近くは脱ぎ捨てられていったウェア類でいっぱいになっていました。これみんな「捨てウェア」だそうです。
市民マラソンの楽しみといえば仮装ランナーですよね?
ダブリンマラソンにも仮装ランナーはいるのかなと思って辺りを見回すと・・
仮装ってほどでもないですが、色々なメッセージ?みたいなのが書かれたものをウェアに付けて走っている人や、
こんな格好した人や
ベビーカー?のようなものを押して走っている人や・・
重たそうなリュックを背負って走っている人や、
レプラコーンもいました。
ってこれは反則なんじゃないの?って思ってしまうのですが・・
なんでマラソン大会に自転車(三輪車)が出れるのでしょうか??
アイルランド版フォート・キシモト
そうこうしているうちにも着々とレースは進行いきます
トリニティカレッジとバンク・オブ・アイルランド(アイルランド銀行)が見えてきました。
昨日のダブリン観光で立ち寄ったオコンネル像の横を通ります。
その先にはダブリン尖塔が見えます。
オコンネル通りの北側の端にはチャールズ・スチュワート・パーネルの像があります。
ここを左に折れパーネル通りを通ってフェニックスパークへと向かいます。
沿道にあるコンビニ「スパー(Spar)」の前には"スパー応援団"なる応援団が出ていてランナー達にエールをおくってくれていました。
一つ前の画像のスパーとは別のスパーの応援団
フェニックスパークの中に入ります。フェニックスパークはヨーロッパで一番大きな公園として知られています。
大きなマラソンの大会だと大抵車いす部門があります。
普通車いす部門に出てくる車いすは競技用のスペシャルモデルなのですが、普通の車いすで走っている人がいました。
こんな出で立ちをした3人組のランナーが居ました。
3人が着ているのは「Morphsuits」というものらしいです。
特にマラソン用に特化したものではないそうです。
アイルランド版の地下足袋!?五本指靴下ならぬ五本指シューズで走っている人がいました。昨日の受付会場で売っていたので、手に取って見てみたのですが、底がけっこう薄くて、果たしてこれで40kmも走れるのかなと思ったのですが、走れてしまうみたいです。
よくマラソンは30kmを過ぎてからが勝負なんてことを聞きますが、私の場合中間地点を過ぎたあたりから急に足にきてしまいました・・
中間地点までは結構元気よく走れていたんですけどね・・
中間地点から30kmくらいまではかなりキツくって写真を撮る気力がでませんでした。。
30km通過のタイムは3時間11分。順調に行けば最初に目標にした4時間30分は切れそうな感じです。
ゴール近くまで来ました。
30km過ぎてからもペースが上がらず、4時間30分切りが危うくなてしまったので、この後ゴールまで必死で走りました。
結局4時間35分48秒でゴール。残念ながら4時間30分は切れませんでした・・
手持ちの時計(GPS)を見ると4時間28分でゴールしたことになっています。
これが所謂ネットタイムというやつで、スタートラインからゴールラインまでに実際に要した時間では4時間30分を切っていました。
号砲がなってから実際に走れるようになるまで数分かかったのでグロスタイム(号砲が鳴ってからゴールするまでの時間)では4時間35分になってしまいました。
ゴール後参加&ゴール記念のメダルを掛けてもらえます。
これが参加&ゴール記念のメダルです。ダブリンらしくモリー・マローンが描かれています。
ゴール前の様子。まだまだぞくぞくとゴールしてきます。
これを見て笑わないわけにいかない、ゴール前のカメラマンが持っていた笑わせ道具。
スパー応援団の応援も続いていました。
6時間過ぎてもまだ大勢の人たちが走っています。
このくらいの時間になると走っているよりも歩いている人の方が多いです。
ダブリンマラソンの動画です。走りながら撮ったので、ブレているところとかあるのですが、よかったらご覧になってください。
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