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毎年8月にアイルランドで開催される世界最高峰のアイリッシュ(ケルト)音楽の国際コンクール「オール・アイルランド・フラー(Fleadh Cheoil na hÉireann)」に参加してきました。
アイルランドに行くのは実に3年ぶりです。
2泊4日という超弾丸日程で行ってきました。
今年はフィドル(ヴァイオリン)とヴィオラとバンジョー、それと新曲部門にエントリーし、新曲部門では見事2位に入賞しました。
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フラー(アイリッシュ音楽の国際コンクール)に出場するには、まず日本で開かれる予選大会に出場して出場権を獲得しないといけません。
フラーの予選は6月に開催される「Féile Tokyo (フェーレ・トーキョー)」というイベントの席で行われます。
Féile Tokyoのパンフレットに載っていた「フェーレ」と、音楽コンペティション(コンクール)についての解説。パンフレットに載っている「CCÉ」とはアイリッシュ音楽の国際協会「Comhaltas Ceoltóirí Éireann(コールタス・キョールトリー・エーレン)」の略です。
日本予選で2位までに入るとアイルランドで開催される本戦へと駒を進めることができます。
出場した全ての部門で2位以内に入った私は、晴れて本戦へと出場できることとなり、一路アイルランドへ
日本からアイルランドへは直行便がないので、パリ経由でアイルランドの首都「ダブリン」へと向かいました。
早くもダブリンに到着。
ここはダブリン空港の到着ロビーです。これからレンタカーを借りてホテルへと向かいます。
空港で借りたレンタカー。今回はオペルの車です。
ダブリン空港の近くのホテルに滞在しました。
ここからフラーの開催地のドロヘダ(Drogheda)まで車で通いました。
ドロヘダはダブリンの北側に位置するラウズ県(Co. Louth)の南部に位置する町で同県で2番目に大きな町です。
ホテルからドロヘダまで30kmほど。それほど遠くはないです。
ラウズ県には以前アイルランドに住んでいた時も訪れています。
その時の模様はこちらのページをご覧ください。
翌朝、ホテルの前のガソリンスタンドの中に入っているスーパーマックスで朝食を食べました。
スーパーマックスはアイルランドのファストフード店です。初日の朝食はここで定番の「アイリッシュ・ブレックファスト」を食べました。
アイルランドの朝食の定番「フル・アイリッシュ・ブレックファスト」。といっても日常的に食べている人は少ないかも・・・(一般家庭の朝食といえばトーストとシリアルが定番です。)
ドロヘダの町に着くと町はもうフェスティバル一色になっていました。
通りの至る所から音楽が聞こえてきます。
フェスティバル期間中の特設楽器店。アイリッシュ・ハープなど色々な楽器が売られています。
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町のスポーツ用品店にあったアイルランドのラグビー代表チームの公式ユニフォーム。
日本で開催されるラグビーのワールドカップにはアイルランドも出場します。
お土産に買っていこうかと思ったのですが、けっこう高かったのでパス・・・
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フラーには日本人の演奏家も多く参加しています。こちらはストリートで演奏する日本人のグループです。
通りの賑わい。毎年10万人以上の人がフラーに訪れるそうです。
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フラーの期間中、様々なイベントが催されますが、メインのイベントといえばなんといっても音楽コンクール(コンペティション)です。
このコンクールで優勝するとアイリッシュ音楽の演奏家にとって最高の栄誉とされる「オール・アイルランド・チャンピオン」の称号が与えられます。
種目別に色々な教室に分かれてコンクールが行われます。
この教室では「Rogha Gléas」という種目が行われました。アイリッシュ・ヴィオラはこの種目に含まれます。
コンクールのタイムテーブルです。会場「7E」では「Rogha Gléas」部門のコンクールが、お隣の7Dでは「イリアン・パイプス」のスローエア部門、そのお隣7Cでは「フルート」の18歳以上の部門、7Bではティンホイッスルのコンクールが行われています。
Rogha Gléas (Miscellaneous)の参加者リスト。
この種目では様々な楽器で演奏技術を競います。
ヴィオラの参加者もけっこういました。
この部屋では「Piosaí Ceoil Nuacheaptha」部門のコンペティションが行われました。
「Piosaí Ceoil Nuacheaptha」とはアイルランド語で「新曲」という意味になります。
この部門では自作の新曲を自分で弾き、曲の出来栄えと演奏の良し悪しで勝敗が決まります。
「Piosaí Ceoil Nuacheaptha」部門の参加者リスト。私「Taka」は8番目に載っています。
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コンペティション会場では、終わった種目から順々に結果速報が張り出されていきます。
私の出場した「Piosaí Ceoil Nuacheaptha」部門の結果速報です。
私の名前が二番目にあります。そう、2位に入賞したのでした。
2位に入賞して頂いたメダルです。
オールアイルランドでの2位入賞は日本人、ならびにアジア人として初の快挙だそうです。
今回私が演奏した曲ですが、コンクールで演奏するだけに、自分的にはそこそこよく仕上がっているとは思っていたのですが、入賞できるとは思っていませんでした。
1st Part(Aメロ)と2nd Part(Bメロ)に分かれる2部構成の楽曲で、2nd Part(Bメロ)の一部に一風変わったフレーズが入っていて、そこが一番の聞きどころと思っていたのですが、結果発表の時に審査員の方が「2nd Part(Bメロ)のその部分が特に印象に残った」と話してくれて、分かる人には分かるんだなと思いました。
どんな曲かは私のCDで聞いていただけると嬉しいです。いつ出るかは分かりませんが・・
ちなみに私の生徒さんの何人かにレッスンの時に教えています。
それと先日のコンサートの時も弾きました。
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コンペティションの最中に審査員が出場者の演奏に対して、点数や評価、感想を「アジュディケーション・シート」に書き込んでいくのですが、そのシートをオーダーすることができます。
アジュディケーション・シート(評価シート)を見ることによって、どこか何点だった、どこか良かった、どこが悪かったを知ることができるので、たいていの出場者がこれをオーダーしていくようです。
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これが後日届いた「アジュディケーション・シート」です。
2位に入賞した「Piosaí Ceoil Nuacheaptha」の評価シートです。
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フラーの音楽コンペティションの会場でテレビに見入る人たち。
皆何に見入っているかといえば、アイルランドの国技と呼ばれるハーリングのオールアイルランド決勝大会です。
ハーリングのオールアイルランド決勝大会は音楽のオールアイルランド決勝大会以上に盛り上がります。
今年(2019年)の決勝はこれまでも何度も決勝で対戦しているキルケニー州とティペラリー州で争われ、ティペラリーが優勝しました。
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