このページではアイルランド音楽の演奏や学習に役立つ教則本や楽譜、曲集などをご紹介しています。
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アイルランド人の現役フィドル奏者が書いた数少ない教則本
ザ・アイリッシュ・フィドル・ブック - マット・クラニッチ著
Ossian Publications刊 ISBN: 1-900428-90-3
アイルランド南部のコーク州出身のフィドル奏者、「マット・クラニッチ」によって書かれたアイリッシュフィドルのための教則本です。
最近はアイリッシュフィドルの教則本の類も増えてきましたが、以前は「教則本」といえばこれしかありませんでした。
本国アイルランドの演奏家が教則本を使って学ぶということは滅多にないことなので(アイルランドでは先生について習うのが普通で、独学という人は超少ないです)、アイルランド人の現役フィドル奏者が書いた教則本ということでもかなり貴重な教則本でした。
楽器未経験の超初心者にも対応した教則本なので、これに沿ってじっくり練習していけば基礎的なことはだいだい身に付くかもしれません。
ただしアイルランドのフィドル奏法には地域性があって、この教則本に書かれている弓の使い方や、曲のバージョンはマット・クラニッチの出身地のコーク州やその近隣の地域のスタイルに基づいたものとなっています。
アイルランドの南部のフィドル奏法で弾きたい人にはこの教則本でも良いかもしれませんが、他の地方の奏法を目指す人にはもしかするとあまり役に立たないかもしれません。
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ケルティック・ウーマンのフィドル奏者の母親が執筆
By Kathleen Nesbitt
アイリッシュ・フィドル・チュートリアル - キャスリーン・ネズビット著
ISBN 0 9543402-0-5
ロスコモン州出身のキャスリーン・ネズビットによるアイリッシュ・フィドルの教則本です。上のマット・クラニッチの教則本と共に、現役のトップクラスのアイルランド人フィドル奏者が著した数少ないフィドルの教則本です。著者のキャサリン・ネズビットといえば、世界的に活躍するアイルランド人女性グループ「ケルティック・ウーマン」のフィドル奏者「マレード・ネスビット(Máiréad Nesbitt)」の母親としても知られています。
国際的に活躍するマレードの原点は、幼い頃の母親からの手ほどきだったそうです。
キャスリーン・ネズビットはアイルランド音楽の国際協会「CCÉ」が実施する、アイルランド音楽の公認講師試験「TTCT」の試験官を務めており、アイリッシュ・フィドルの公認講師を目指す奏者の間では彼女のレクチャーを受けることがマストとなっています。
将来にフィドルの公認講師や、演奏家の資格を目指す方にぜひお勧め一冊です。
ケルティック・ウーマンのマレードのような華麗な演奏を目指す方にもぜひお勧めしたい一冊です。
一番左側の女性がキャスリーン・ネズビット
娘のマレード・ネスビットの演奏です。
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ルナサのキアラン・ヴァレリーの母親によるフィドルの教則本
ラーン・トゥ・プレイ・ザ・フィドル - ウィズ・アーマー・パイパーズ・クラブ
ドネゴール出身で北アイルランドのアーマー在住のエトナ・ヴァレリー(Eithne Vallely)によるフィドルの教則本です。
アーマー州の「ヴァレリー家」といえばアイルランドでは超有名な音楽一家で、多くの有名なミュージシャンを輩出しています。
代表的な奏者といえば日本に頻繁にツアーに来るルナサの「キリアン・ヴァレリー」でしょうか。
キリアン・ヴァレリーはこの教則本の著者エトナの息子です。
有名なコンサーティーナ奏者のナイアル・ヴァレリー、ピアノ奏者のクイヴィーン・ヴァレリーもエトナの息子です。
エトナが夫のブライアンと共に運営している「アーマー・パイパーズ・クラブ」は北アイルランドのアーマー州における伝統音楽の学習拠点となっており、多くの優秀な演奏家を輩出しています。
日本に頻繁にツアーに来る「ブライアン・フィネガン(Brian Finnagan)」もアーマー・パイパーズ・クラブの出身です。
ルナサ(Lunasa)やカン(Kan)などアイルランドの北のサウンドをベースとした疾走感あふれる演奏を志す方にお勧めしたい一冊です。
ボウイングやスタイル、クラシックヴァイオリンからフィドルへの転向や、アイリッシュ音楽で使われているモーダルキーなどについて丁寧に解説してあり、とてもためになります。
アーマー・パイパーズ・クラブのフィドルのレッスン
教則本の著者エトナの息子が在籍するバンド「ルナサ」の演奏です。
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これを使えばマーティン・ヘイズそっくりに弾ける!?
マーティン・ヘイズ - アンダー・ザ・ムーン - 13 ケルティック・フィドル・ソロ - アラン・マクドナルド編
Mel Bay発行
「Martin Hayes - Under the Moon - 13 Celtic Fiddle Solos」は世界最高峰のフィドル奏者との呼び声の高いマーティン・ヘイズの同名のアルバムに収録されている曲を全曲、CDでマーティン・ヘイズが弾いている通りに楽譜に書き起こした所謂「コピー譜」です。
マーティン・ヘイズがトリプレットを使っている所にはトリプレットが書いてあるし、マーティンがロールを使っているところにはロールが書いてあります。
弓の順番も全てマーティン・ヘイズが弾いた全く同じ通りに書かれているので、これに書かれている通りに弾ければ、マーティンと同じ様に弾けるようになるというわけです。
CDに入っている曲が全て収録されています。
1曲を数回繰り返して弾いている場合は、繰り返した回数分、バリエーションも含めて全て譜面に書き起こされています。
12トラック目の「The Crooked Road/The Foxhunter's」というセットの2曲目のTheFoxhunter'sは左のようにに書かれています。
マーティン・ヘイズはこの曲を3回繰り返して弾いているのですが、3回の繰り返し全てCDの通りに書かれています。
Under the MoonのCDに収録されている「The Foxhunter's」です。
この楽譜を使えばCDとまったく同じ通りに弾けるかも
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これを一冊やればフィドルの神様に近づける!?
by David Lyth
ボウイングスタイルス・イン・アイリッシュフィドル・プレイング Vol1
デービット・ライス(リス?)著
アイルランドのフィドル奏法には地域性があり、アイルランド中のフィドル奏者が皆同じ奏法で弾いているかというとそういうわけではありません。
地域によって弾いている曲から、同じ曲でも弾き方が異なったりするのですが、特に大きく違うのが弓の使い方(ボウイング)です。
この本はスライゴ州のフィドル奏法、「スライゴ・スタイル」にスポットを当てた曲集で、アイリッシュフィドルの神様とも呼ばれる「マイケル・コールマン」や、同時期に活躍した「ジェームス・モリソン」、「パディ・キローラン」が実際に使った弓使いの通りに書かれた楽譜が収録されています。所謂"完全コピー譜"になるでしょうか。
スライゴといえばダービッシュやケヴィン・バークがルーツとなる地ですので、この系統の奏法に興味にある人には役に立つのでは思います。
「マイケル・コールマン」、「ジェームス・モリソン」、「パディー・キローラン」の3人のスライゴ州出身のフィドル奏者の演奏を完全コピーした楽譜が収められています。
細かな弓のテクニックなども詳しく解説してあります。
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クレアスタイル、シュリーヴルークラのボウイングをマスターしたい人必見
By David Lyth
ボウイングスタイルス・イン・アイリッシュフィドル・プレイングVol2
デービット・ライス(リス?)著
上で紹介した曲集の続編にあたるのがこちらの曲集です。
Vol1ではスライゴスタイルの奏法にスポットを当てていましたが、Vol2主に「マンスター地方」のフィドル奏法にスポットを当てています。
シュリーヴ・ルークラ・スタイル、西クレアスタイル、東クレア・スタイル、ノースティぺラリーのスタイルに興味のある人にはこちらがお勧めです。
この本では
シュリーヴ・ルークラ・スタイルの
・ポードリック・オキーフ (Padraig O'Keeffe)
・デニス・マーフィー (Denis Murphy)
・ジュリア・クリフォード (Julia Clifford)
・パディ・クローナン (Paddy Cronin)
・ジョン・クロナン (John Cronin = パディ・クローナンの兄弟)
ウエスト・リムリックの
・マーティン・マルヴィヒル (Martin Mulvihill)(アイリーン・アイバースの先生)
ウエスト・クレア・スタイルの
・パトリック・ケリー (Patrick Kelly)
・ジュニア・クリハン (Junior Crehan)
・ボビー・ケイシー (Bobby Casey)
・ジョン・ケリー (John Kelly)
・ジョー・ライアン (Joe Ryan)
東クレア(イースト・クレア・スタイル)の
・パディ・カニー (Paddy Canny)(マーティン・ヘイズの叔父)
北ティぺラリー
・ショーン・ライアン (Sean Ryan)(ホイッスルのショーン・ライアンとは別人)
の各フィドル奏者の奏法が紹介されています。
ポードリック・オキーフのリールのボウイングパターン
マンスター地方出身の著名なフィドル奏者が実際に使ったボウイングについて丁寧に解説されたとてもためになる曲集ですので、マンスター地域の奏法で弾きたい方にはぜひお勧めです。
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ドネゴールスタイルを極めるのならこれがお勧め
By Allen Feldman & Eamonn O'Doherty
ザ・ノーザン・フィドラー - アレン・フェルドマン&エーモン・オドハティ著
Blackstaff Press Ltd刊
アイルランド北部に伝わるフィドル奏法、「ドネゴール・スタイル」と北アイルランドのティロン州(タイローン州)のスタイルについて解説した本です。
「アルタン」や数年前に来日した「パディー・グラッキン」やボシーバンドの初代フィドラー「トミー・ピープルズ」などのアイルランド北部のスタイルに興味のある人にお勧めの一冊です。
アルタンに影響を与えた「ジョニー・ドハーティ」などドネゴールの偉大なフィドル奏者たちについて色々と書かれています。
北アイルランドのティロン州も独特のフィドル奏法が伝承されている地域で、現在ではカホル・ヘイデンがこのエリアの代表的なフィドル奏者です。
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スライゴ・スタイルの代表的な奏者を網羅
フィドラーズ・オブ・スライゴ - オシーン・マクディアマダ & ダヒ・ゴームレイ編纂
Ceol Productions刊 - ISBN: 978-1-9998858-0-9
日本でもお馴染みのオシーン・マクディアマダによって編纂された、スライゴ・スタイルの代表的なフィドルを奏者を紹介しているチューンブックです。
スライゴといえば「フィドルの神様」と呼ばれる「マイケル・コールマン」を輩出した、アイルランドの中でも特に「フィドル」が盛んな地域です。
この本ではマイケル・コールマンはもちろんのこと、ジェームズ・モリソンやパディ・キローラン、ラッド・オバーンなどスライゴからアメリカへ移民し、移住先のニューヨークで活躍した演奏家たちと、ディック・ブレナンやフレッド・フィンなど地元に残ったフィドル奏者たち奏法を紹介しています。
豊富な画像に加え、バイオグラフィカルなトピックも充実していて、それぞれの演奏家についての知識を深めさせてくれます。
紹介されている演奏家全ての代表曲の譜面も載っているので、スライゴ・スタイルを知るのに最適な一冊と言えると思います。
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ポルカやスライド、シュリーヴ・ルークラ・スタイルが好きならこれ
Dance Music from the Cork-Kerry Border
editied by Terry Moylan
ジョニー・オレアリー・オブ・シュリーブルークラ - ダンス・ミュージック・フロム・コーク・ケリー・ボーダー - テリー・モイラン編纂
ISBN 9781843516224
シュリーブルークラはアイルランドの南西部のコーク州、ケリー州、リムリック州に跨る地域です。「シュリーブ(Sliabh)」はアイルランド語で山を、「ルークラ(Luachra)」はアイルランド語でイグサを意味します。
この地域では伝統的にポルカやスライドという種類の曲がよく弾かれます。
この本はこの地域を代表する演奏家の一人「ジョニー・オレアリー (1923-2004)」のレパートリーを集めた曲集です。
ジョニー・オレアリーはシュリーブルークラ・スタイルを象徴する演奏家としてチーフタンズやプランクシティなどの有名なグループ、バンドに多大な影響を与えた、アコーディオンの名手でした。
生前はケリー州にあったイギリスの製菓メーカー「キャドバリー」のチョコレート工場で働いていたそうです。
彼の演奏スタイルは孫のブライアン・オレアリーへと受け継がれ現在も弾かれ続けています。
ジョニー・オレアリーと娘のエレン・オレアリーによる演奏
孫のブライアン・オレアリーとダレン・カーティンによる演奏
日本語で読める数少ないアイルランドの音楽とダンスの解説書
ブランダン・ブラナック著 (竹下英二訳)
全音楽譜出版社刊 ISBN4-11-880075-6
数少ない日本語で読めるアイルランド音楽全般について解説された本がこちらです。
著者のブランダン・ブラナックはアイルランド伝統音楽の世界ではとても重要な存在で、イリアンパイプの奏者として活躍したほか、アイルランドの文部科学省からの依頼を受けてアイルランド伝統音楽の曲集「Ceol Rince na hEireann」を編纂したことでよく知られています。
この本一冊でアイルランドの音楽とダンスに関する全般的なことを学ぶことができます。
現在では絶版となってしまっていて、まれにオークションやアマゾンなどに出品されていることもありますが、かなり高額で取引されています。
大きな図書館等だと置いてあるところもあるそうです。
伝統音楽の技法と様式についての解説
原著は現在も出版されています
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これがあればあなたもアイルランド音楽博士!?
Fintan Vallely
コンパニオン・トゥ・アイリッシュ・トラディショナル・ミュージック - フィンタン・バレリー
Cork University Press (コーク大学出版) ISBN: 978-1-85918-450-9
832ページもある分厚いアイルランドの音楽に関連したありとあらゆる情報が網羅したアイリッシュ音楽の百貨辞典です。
ここの載っていることを全て知っていればアイルランド音楽博士になれるかも?
演奏家のことや、楽器のこと、歴史に関連したことがらなど、ちょっとしたことを知りたいときに便利な一冊です。
有名な演奏家のことなど、色々と詳しく載っています。
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ここで紹介しているのは、アイルランド音楽を演奏する人たちの間でよく弾かれている所謂「スタンダード曲」が多く収められた曲集です。
特にフィドルで演奏するために書かれているわけではなく、あくまで旋律だけが載っているものになります。
アイルランド音楽は楽器が変わっても弾く旋律は同じなので、こういった曲集はどの楽器用というわけでもなく全ての楽器に対応しているといってもいいのですが、裏を返せばどの楽器にも対応していないともいえます。
この手の曲集は、楽譜が読めて楽譜通りに弾いたとしても、先にアイルランド音楽の弾き方を知っておかない限り、アイルランド音楽らしく弾くことはできないのものです。
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「バイブル」と呼ばれているマストハブな曲集
Francis O'Neill
オニールズ1001 ザ・ダンス・ミュージック・オブ・アイルランド
フランシス・オニール
Walton's Musical Instrument Galleries Ltd. ISBN 1-857200-27-6
ジグやリールなどアイルランドの代表的なダンス曲を1001曲収めた楽譜集です。
アイルランド音楽版の「千一(センイチ)」といったところでしょうか。
アイルランド音楽の演奏家の間で「バイバル」と呼ばれているほどよく知られている曲集の1冊です。単に「ブック(book=本)」と呼ばれることもあります。
この曲集はコーク州出身のフルート奏者で後にアメリカへ移民しシカゴでシカゴ警察の警察署長になった「フランシス・オニール」によって編纂され1907年に発行されました。
もともとは1850曲を収めた曲集だったのですが、分厚くて持ち運びにくいことからコンパクトにしたバージョンを求める声が多くのミュージシャンから寄せられたことから、内容を絞り込んで再編纂されたのがこの1001曲バージョンの曲集です。
左が1850曲バージョン。右が1001曲バージョン。
2冊の厚さの違い
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アイルランドの文科省が発行する正統派の曲集
Breandan Breathnach
キョール・リンケ・ナ・へーラン - ブレンダン・ブラナック
上で紹介している「アイルランドの民族音楽とダンス」を書いたブレンダン・ブラナックが編纂した曲集。第5巻まで出ています。
「オニールズ」に収録されている曲のほとんどはフランシス・オニール自身の演奏を元に採譜したものですが、こちらは「多数の演奏家が実際に演奏したのを」採譜して収めたのが特徴です。
巻末には曲の出所と、誰の演奏が元になっているかの説明がアイルランド語で書かれています。
アイルランドの文部科学省傘下の出版社から発行されているとあってか曲の公式なリファレンス的に用いられることも多いです。
現在までに5巻出ています。
巻末には曲の出所、誰の演奏が元になったのか出典が示されています。
唯一のフィドル専門誌。発行しているのはジェリー・ホランドの奥さん
フィドラー・マガジン
カナダのケープブレトン島で発行されているフィドルの専門誌です。
北米の様々なジャンルの音楽で使われているフィドル奏法を対象しています。
アイリッシュも頻繁に特集が組まれ、アイルランドの著名な奏者のインタビューや奏法解説などは役に立ちます。
トミー・ピープルズやリズ・キャロル、マレード・ニ・ウィニー等有名なアイリッシュフィドラーの特集も多く組まれています。
創刊号はマーティン・ヘイズ特集でした。
アイリッシュフィドル向けのボウイングエクササイズなどアイリッシュに役に立つ連載記事も載っています。
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アイルランド音楽の最高権威、「コールタス」が発行する音楽情報誌
アイルランドに本部があるアイリッシュ音楽の国際協会、「Comhaltas Ceoltoiri Eireann(コールタス・キョールトリ・エーレン)が発行している音楽情報誌です。
アイルランド音楽の「今」を知るためにはとても役に立ちます。
アイリッシュ音楽界で最も権威のある音楽コンクール「フラーキョール」の情報や、アイルランド音楽の演奏家のための演奏技能試験、講師の資格を取るための情報なども取り扱っています。
フラーキョール(アイルランド音楽の国際コンクール)の特集号には入賞者達のリストが掲載されます。
色々な地域の演奏家の特集もあってためになります
アイルランド音楽の「バイブル」を書いたフランシス・オニールのことが分かる一冊
By Nicolas Carolan
ア・ハーベスト・セーブド - フランシス・オニール・アンド・アイリッシュミュージック・イン・シカゴ
ニコラス・キャロラン著
Ossian Publications ISBN 1-900428-11-3
上で紹介したアイルランド音楽のバイブルと呼ばれている曲集「オニールズ1001」を編纂したフランシス・オニールのバイオグラフィーを綴った本です。
コークでの生活のことからアメリカに渡ってからの生活のことなど、オニール自身のエピソードと合わせて、アイルランド音楽がアメリカでどのよに変容していたっかなども分かってとても面白いです。
昔の演奏家の写真も多く載っていて、当時の演奏スタイルを知るのにも役立ちます。
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Fintan Vallely & Charlie Piggott
ブルーミング・メドーズ - ザ・ワールドオブアイリッシュトラディショナルミュージシャンズ
フィンタン・バレリー&チャーリー・ピゴット著
Town House and Country House ISBN:1-86059-067-5
アイルランド音楽界を代表する30人の演奏家の半生を書き綴った本です。
興味のない人にはどうでもいいことかもしれませんが、彼等がなぜアイルランドの伝統芸能の道に進み、何を思って音楽を弾いているのかがよく分かって面白いです。
マーティン・ヘイズやシャロン・シャノン、アルタンのマレード・ニ・ウィニーなど現在もアイルランドを代表する演奏家のストーリーを読むことができます。
ザ・コレクテッド・コンポジションズ・オブ・エド・リーヴィー
Green Grass Music IBN 0-9528370-0-5
キャヴァン州(Co.Cavan)出身のフィドル奏者、エド・リーヴィー(1898-1988)によって作曲された曲を収めた曲集です。
彼によって作曲されたリールやジグ、ホーンパイプなど127曲のダンス曲が収録されています。
曲集を纏めたのは彼の息子のジョセフ・リーヴィーで、別売りのカセットテープでは彼が曲集に収められている曲を全曲弾いています。
エド・リーヴィーは多くの曲を残していますが、リールのハンターズ・ハウス(Hunter's House)やラブアットザエンディングス(Love at the Endings)などが代表曲としてよく知られています。
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Compiled by Brian Ryan
ヒドゥン・アイルランド - ザ・ファースト・セレクション・オブ・アイリッシュ・トラディショナル・コンポジションズ・オブ・ショーン・ライアン
ティぺラリー出身のフィドル奏者「ショーン・ライアン」によって作曲された曲を収めた曲集です。
日本によく来るティン・ホイッスル奏者のショーン・ライアンとは別人です。
エド・リーヴィーと並びショーン・ライアンの作曲した曲もアイルランド中で盛んに弾かれています。
代表曲には
・リールオブリオ(Reel of Rio)、
・グレンオブアハロウ(Glen of Aherlow)、
・トリップトゥニーナ(Trip to Nenagh)、
・キャッスルジグ(Castle Jig)、
・ナイチンゲール(Nightingale)
などが知られています。
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ディフィニティヴ・コレクション・オブ・パディ・オブライエン
ティぺラリー出身のアコーディオン奏者「パディ・オブライエン」によって作曲された曲を収めた曲集です。
上のショーン・ライアンとは従兄弟の関係にあたります。
曲集を編纂した娘のアイリーン・オブライエン(Eileen O'Brien)はオールアイルランドフラーでも優勝しているアイルランドを代表するフィドル奏者の一人です。
パディ・オブライエンもオールアイルランドの優勝者で、アイルランド音楽におけるボタンアコーディオン奏法のパイオニアの一人と言われています。
代表曲としてディニー・オブライエンズ(Dinny O'Brien's)、オーモンド・サウンド(Ormond Sound)、ラーキンズ・ビーハイヴス(Larkin's Beehives)、ザワンザットワズロスト(The One That Was Lost)などが知られています。
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ミュージカル・メモリーズ - チャーリー・レノン
リートリム州(Co. Leitrim)出身のフィドル奏者「チャーリー・レノン」が作曲した曲を収めた曲集です。
フィドル奏者としてだけでなく、ピアノの伴奏でも有名です。
代表曲には
・ロードトゥーキャシェル(Road to Cashel)、
・キルティ・タウン(Kilty Town)、
・リートリム・リルター(Leitrim Liter)
などが知られています。
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ザ・リートリム・フィドラー - ジョー・リディ
上のチャーリー・レノンと同じくリートリム州(Co. Leitrim)出身のジョー・リディが作曲した103曲の曲を収めた曲集です。
レッド・ビー(Red Bee)という曲が代表曲として知られています。
アイルランドを代表するコンサーティーナ奏者「イデル・フォックス (Edel Fox)」の来日コンサートでジョー・リディの曲を好んで取り上げていました。
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マーティン・ジュニア・クリハン - ミュージカル・コンポジション・アンド・メモリーズ
クレア出身のフィドル奏者「ジュニア・クリハン」が作曲した曲を収めた曲集です。
ジュニア・クリハンはアイルランド音楽最大の音楽サマースクール「ウィリー・クランシー・サマースクール」が開催されるミルタウン・マルベイのすぐ近くの村の出身で、サマースクールの創始者の一人でもありました。
代表曲として
・ミスト・カバード・マウンテン
(Mist Covered Mountain)、
・フェアエル・トゥ・ミルタウン・マルベイ
(Farewell to Mitown Malbay)、
・ハー・ラブリー・ヘア・ワズ・フローイング・ダウン・ハー・バック
(Her Lovely Hair was Flowing down her Back)
などが知られています。
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ファーザー・ケリーズ・フェイバリット
ゴールウェイ州出身のアコーディオン奏者「ファーザー・ケリー」が作曲した曲を収めた曲集です。
セッションでもよく弾かれる「ファーザー・ケリーズ(Fr. Kelly's)」はこの人によって作曲された曲です。
この曲集には「ファーザー・ケリーズ」のほか33曲の自作曲が収められています。
ファーザー・ケリーは神父(ファーザー)が本業で、世界中の教会に派遣されて神父の職務に就いていました。
曲集の中にある「フィジー・ジグ(Fiji Jig)」や「フィジー・リール(Fiji Reel)」はフィジーに派遣されていたときに作曲されたそうです。
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ザ・トゥロー(?) ストーン - ヴィンセント・ブロードリック
ゴールウェイ出身のフルート奏者「ヴィンセント・ブロードリック」が作曲した曲を収めた曲集です。
ヴィンセント・ブロードリックの作曲した曲はエド・リーヴィーやショーン・ライアンの作曲した曲と並び多くがセッション等でも頻繁に弾かれる「コモンチューン(common tune)」となっています。
・アラウンドザフェアリーフォート(Around the Fairy Fort)、
・ザニューブルーム(ザニューブルーム)、
・ハウンテッドハウス(Haunted House)、
・ルーカリー(Rookery)
などが代表曲として知られています。
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ア・ミュージカル・ヴォヤージュ・ウィズ・ブレンダン・トンラ
メイヨー州出身のフィドル奏者「ブレンダン・トンラ」が作曲した曲を収めた曲集です。
長くボストンに住んでいた奏者でアイルランドよりもアメリカの方でよく知られていた存在でした。
トンラズ・ジグ(Tonra's Jig)はセッションでもよく弾かれている彼の代表曲の一曲です。
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ザ・キーガン・チューンズ - ア・セレクション・オブ・トラディショナル・アイリッシュ・ミュージック - コンポーズド・バイ・ジョセフィン・キーガン
北アイルランドのアーマー州出身のフィドル奏者「ジョセフィン・キーガン」が作曲した曲を収めた曲集です。
ジョセフィン・キーガンはピアノの伴奏家としても有名で、以前はベルファストのフィドルの達人「ショーン・マグワイヤ」の伴奏を務めることがよくありました。
代表曲にはザカルー(The Curlew)(アルタンも録音している)や、ジョセフィン・キーガンズ(Josephine Keegan’s)などがよく知られています。
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コレクテッド - リズ・キャロル
ISBN: 978-0-615-37814-5
シカゴ出身のフィドル奏者「リズ・キャロル」が作曲した曲を収めた曲集です。
リズ・キャロルはシカゴ生まれのアイルランド系アメリカ人のフィドル奏者ですが、アイルランドでもとても人気のある奏者です。
高い技術を持った奏者で、彼女のような演奏に憧れる若い奏者が多くいます。
彼女の作曲した曲は簡単には弾くことの出来ない難易度の高い曲が多いですが、「アウト・オン・ザ・ロード(Out on the Road)」、「プリンセス・ナンシー(Princes Nancy)」、「ジョニー・ハーリングス(Johnny Harling's)」、「ロード・トゥ・リカバリー(The Road to Recovery)」などはセッションなどでも弾かれることもあるポピュラーな曲です。
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ザ・グロース・イン・ザ・へザー - ミュージック・コンポーズド・バイ・マーカス・ハノン
コネマラ出身のフルート奏者「マーカス・ハノン」が作曲した曲を収めた曲集です。
とてもパワフルな演奏をする奏者で、コネマラの方ではよく知られているフルート奏者の一人です。
フルートの製作家でもあり、自身のCDで演奏している曲の大半(あるいは全部?)は自作のフルートで吹いています。
有名なアコーディオン奏者「P.J.ハノン」はマーカスの兄にあたります。
二人で録音したCDも何枚かリリースされています。
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キョールアンフロー(クロー?) - オリジナル・コンポジションズ - パディ・オドノヒュー
東クレアのボダイク(Bodyke)出身のフルート奏者「パディ・オドノヒュー」が作曲した曲を収録した曲集です。
パディ・オドノヒューは結成70年を誇るタラ・ケーリー・バンドの初代のフルート奏者で、父親のマイキー・ドノヒューは、同じ東クレアのコンサーティーナ奏者メアリー・マクナマラは影響を与えたコンサーティーナ奏者でした。
パディの息子のシリル・オドノヒュークレアはクレアを代表するギター&ブズーキー奏者として色々なミュージシャンのCDに参加しています。パディ・オドノヒューの作曲した曲は全国的にはマイナーですが、「トリップ・トゥ・ピーターズ(The Trip to Peterswell)」や「スリー・ホワイト・キャッツ(The Three White Cats)」はリムリックのフルート&イリアン・パイプス奏者「ルイーズ・モルカヒー(Louise Mulcahy)」のCDで取り上げられています。
パディはアイルランドのフルート奏者としては珍しくシルバーのモダンフルートでアイリッシュ音楽を演奏していました。
結成当時のタラ・ケーリー・バンド。イリアン・パイプスを持って座っているのがパディ・オドノヒュー。右端のフルートを持って立っているのがウィリー・クランシー。左端はマーティン・ヘイズの父親のP.Joeヘイズ。
シルバーフルートを吹くパディ・オドノヒュー。パディはアイリッシュ音楽の世界では珍しくシルバーのモダンフルートで伝統音楽を演奏していました。
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ザ・クレア・コンチェルト・チューンブック - ミュージック・バイ・デイヴ・フリン
ダブリン出身のクラシック・ギター奏者/作曲家「デイヴ・フリン」率いる「クレア・メモリー・オーケストラ」で演じられる楽曲を収録した曲集です。
クレア・メモリー・オーケストラはアイルランド伝統音楽とクラシックの管弦楽を融合したユニークな編成のオーケストラです。
この曲集に収められている楽曲はすべてデイヴ・フリン自身によるもので、全ての楽曲がクレアをテーマにして書かれています。東クレア、北クレア、西クレアの3部に分かれていて、一つ上で紹介した東クレア出身のフルート奏者「パディ・オドノヒュー」に捧げた「オドノヒューのシルバー・フルート (O'Donoghu's Sliver Flute)」という楽曲も収められています。曲集の中でデイブはYouTubeでパディ・オドノヒューが弾いているを見てこの曲を作曲したと書いているのですが、デイヴが見たパディ・オドノヒューの動画をYouTubeに載せたのは実は私です。
デイヴとは彼がまだクレア・メモリーズ・オーケストラのプロジェクトを始める前、私がアイルランドに住んでいた頃にダブリンのセッションで一緒に弾いたことがあるのですが、その頃はパディ・ファヒーが作曲した曲がお気に入りのようで、その後リリースされたデイブのアルバムにはパディー・ファヒーの曲がたくさん収録されています。
デイヴの作曲する曲は、パディー・ファヒーやパディー・オドノヒューの影響を受けた東ゴールウェイ、東クレアのテイストを持った曲が多いです。
クラシックなどアイルランド伝統音楽以外の音楽の素養もあるので、ジャズリールや、アフリカン・リールなど、普通の伝統音楽の演奏家/作曲家では考えつかないようなユニークな楽曲も作曲しています。
クレア・メモリー・オーケストラのファンはもちろんのこと、コンテンポラリーなアイリッシュの楽曲に興味のある人や、新しくリールやジグの作曲を目指す人にも参考になると思います。
譜面はデイヴ本人のサイトから買ったのですが、私が注文したのが分かったようで「どうもありがとうTaka!」と書いてありました。
イースト・クレア編にはマーティン・ヘイズやパディ・カニー(マーティン・ヘイズの叔父)、パディ・ファヒーや、パディ・オドノヒューから影響を受けた作品が収められています。
ダブリンのセッションでフィドルを弾くデイヴ・フリン。
デイヴ・フリンがYouTube見たというパディ・オドノヒューの演奏。
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ダイアレクツ - イリアン・パイプスと交響楽団のために - ジェリー・マーフィー
アイルランド伝統音楽とクラシック音楽の融合を目指した作品を発表する作曲家はデイブ・フリン以外にも多くいます。
古くはショーン・オリアダが居ましたし、ミホール・オ・スーラヴォーンやショウン・デイヴィー、チャーリー・レノンなど色々な作曲家が色々な作品を発表しています。
中には伝統音楽畑出身の作曲家もいますし、クラシック音楽畑出身の作曲家もいます。
最近ではアイリッシュハープのマイケル・ルーニー(Michael Rooney)も伝統音楽とクラシックを融合させた作品を発表しています。
「Dialects for Uilleann Pipes and Symphony Orchestra」はリムリック出身の現代音楽の作曲家「ジェリー・マーフィー」が1994年に作曲した4楽章から成る作品で、アイルランドの伝統楽器「イリアン・パイプス」がフィーチャーされています。
ジェリー・マーフィーはクラシック畑の出身とあって、クラシック音楽や現代音楽に詳しくない人には難しい作品と感じるかもしれません。
アイルランドに住んでいた時に聞きにいったアイルランド国立交響楽団 (National Symphony Orchestra of Irelad)」の公演でこの作品を聞いたのですが、リールやジグとは違っていて、当時は音楽のこと自体に疎かったので公演中何度もあくびが出てしいました・・
第一楽章のSostenuto
同日はベートーベンの交響曲第六番「田園」とスメタナの「わが祖国」も同時に上演されました。
ダイアレクツの第一楽章のイリアン・パイプスのパートです。(u.p.=uileann pipes)
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