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[アイルランドで唯一のフィヨルド - キラリー湾]
Mweelrea Co. Mayo (814m)
ミューリア山(Mweelrea)はメイヨー州(Co.Mayo)の最高峰です。
標高814mの山頂はコノート地方の最高峰でもあります。
アイルランドで数少ないフィヨルド「キラリー・ハーバー」に面しています。*
*アイルランドで唯一のフィヨルドと解説しているガイドブックもあります。
ミューリア山の位置する山地(山脈)もまたミューリア山地(山脈)と呼ばれています。幾つかのピークがあるのですが、名前のピークが多いです。
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ミューリア山の登山口近くの景色。右手の湖はDoo Loughという湖です。
ミューリア山の登山ルートは色々とあるようですが、私自身は山の東側に位置する湖「ドゥー湖(Doo Lough)」のほとりから登ってみました。
ここがミューリア山への登山口となる、Doo Loughのほとりです。
車は湖のほとりの砂利になっている辺りに適当に停めます。
Doo Loughの南側に駐車場があるのですが、駐車場から登山口まではけっこう距離があるので、南側の駐車場には停めない方がいいです。
登山開始地点にはDoo Loughとお隣のGlencullin Lough(グレンキューラン湖?)の間を流れる小川があり、のっけから小川越えが待ち構えています。
小川を越えた先には砂利道があります。
この砂利道は地図には表示されていません。
ここからほんのちょっと離れた所に別の砂利道があり、その砂利道は地図に載っています。その砂利道の方に行ってしまうと、見当違いの方に行ってしまうので注意が必要です。
ミューリア山は登山口付近に注意事項が多いので、地図上に注意点をまとめて書き込んでおきました。
歩き始めては右の砂利道の上を歩きます。この道は地図には表示されていません。
砂利道の終点のところには門があります。地元の農家さんが羊が逃げないように設置した門です。
門の先はだだっ広い湿地帯が広がっています。
この先は道らしい道はありません。
ガイドブックやネットの情報によると、沢伝いに登っていくのが良いということなのですが、肝心の沢が見つかりません。だだっ広い上に何の目印もないので、しばらくウロウロしていたら、
ようやっと沢を見つけました。しばらくはこの沢に沿って登っていきます。
アイルランドのたいていの山がそうですが、この山でも羊の放牧が行われています。けっして野良羊ではありません。毛を刈られるために飼われているのです。
沢伝いに登りながら途中で振り返ると、こんな感じの眺めになります。
この沢をさらに上に進むと・・
こんなガレ場にぶち当たってしまいました・・
けっこうな急こう配で、とても登れそうにありません・
おっかしいなぁと思って、地図をよく見てみたらルートを誤っていました・・
上に載せた地図にも書いてありますが、青が正しいルート、赤が誤ったルートです。沢伝いにずっと歩いていると、先ほどの急こう配のガレ場のところに行ってしまいます。
一旦下って、上の地図で青い線が下に曲がっていく地点まで戻りました。
なんとよく見てみたら、ここから先は登山道らしき細道がありました。(確認不足でした・・・)
正しいルートの登山道。尾根に出るまでこんな砂利道が続きます。
上の登山道を登っている途中から景色。下に見える道すじのようなのが沢です。途中で二手に分かれています。左側に進んでしまうと急こう配のガレ場に行ってしまいます。写真の中で中央に写っている湖はDoo Lough(右)とGlencullin Lough(左)です。画像中央の上部には巡礼登山で有名なクロー・パトリックが見えます。
登山道から上を見上げると、こんな風になっています。
登山道から眺めたミューリア山地の東側の山々。
登山道から尾根上に出るちょっと手前辺りで振り返るとこんな感じで見えます。前方に見える湖が登山口のあるDoo Loughです。分かりづらいのですが、右下にはここまで登ってきた登山道が見えています。
ここを覚えておかないと、帰るときに下山ポイントが見つからなくて難儀します。
ここがミューリア山の尾根の上です。尾根の上は開けていて、道もなければ道しるべもありません。ガイドブックなどによると稜線の縁(ふち)に沿って歩くといいそうです。
尾根の上からの眺め(北側)。一番遠くに見える山はクロー・パトリック山(Croagh Patrick)です。
クロー・パトリックはアイルランドの守護聖人聖パトリックが修行をした山で、毎年7月最終日曜日には大規模な巡礼登山が行われます。
尾根の上からの眺め(南側)。コネマラの山々が見えます。
尾根の上からの眺め(西側)。二つ島が見えます。左側がInishturk(イニシュターク)、右側がClare Island(クレア島)だと思います。多分・・
尾根の縁に沿ってしばらく行くと、地図上で「Ben Bury or Oughty Craggy」と書いてある最初のピークにたどり着きます。ピークの上にはケルンが置かれています。ここからはクロー・パトリックがよく見えます。
Ben Buryから望むクロー・パトリック。頂上の教会がはっきりと見えます。
尾根の上にも羊が居ました。こんな所まで来てしまうと羊舎に戻すときが大変そうですよね。
Ben Buryから見たミューリア山。ミューリア山までは稜線の縁に沿ってカーブしながら歩いていくと分かりやすいです。(だだっぴろい尾根を突っ切っていくのもありだと思いますが、尾根の縁伝いの方が景色を楽しむことができます。)
Ben Buryから尾根の縁に沿ってしばらく歩くと、名前のないピークがあります。ここにもケルンが置かれています。
二つ目のピークの上からはアイルランドで数少ない(唯一?)フィヨルド「キラリー・ハーバー」が見えます。
キラリー・ハーバーと羊
そこかしこに羊がいます。
羊の親子。
ミューリア山の稜線の縁を歩く羊
崖の上の羊
2つ目のピークからカーブ(カール)の内側に向かって歩くと、カーブの内側にケルンがあります。ケルンのところから稜線に沿って南西(この画像で見ると右手)に進みます。
これがミューリア山の山頂への最後のアプローチです。
ここがミューリア山の山頂です。山頂の上にはケルン(のみ)が置かれています。
ミューリア山の頂上であることを示すものはなにもないです。(2011年時点で)
GPSによればここがミューリア山の頂上だそうです。
ここまでの距離は8.35km、所要時間2時間28分でした。(途中道を間違えて引き返しているので、時間も距離も大分ロスしています。)
ミューリア山の山頂からの眺め。前に見えるのがアイルランドのフィヨルド「キラリー・ハーバー」です。