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アイリッシュ音楽は楽譜を用いず、耳で聞いて楽曲や演奏法を学ぶのが一般的です。
楽譜を使わずに聞いたことを聞いた通りに弾くことをアイルランドでは「ラーンバイイヤー(learn by ear)」とか「バイイヤー(by ear)」と言ったりするのですが、日本では同じようなことを「耳コピ」と呼んでいます。
このページではアイリッシュ/ケルト音楽の楽曲を覚えたり、フィドルなど楽器の演奏法を習得するときに役立つ、「耳コピ」のやり方や耳コピのコツについて説明しています。
「耳コピ」とは「耳」で聞いたことをそっくりそのまま「コピー」すること、つまり「聞いたことを聞いた通りに再現」して弾くことです。
CDなどに収録されている演奏を聞いて、楽譜を見ずに聞いた通り(CDで弾いている通り)に弾くと「耳コピして弾いた」ということになります。
例えば「マーティン・ヘイズ」というフィドル奏者のCDを聞いて、マーティン・ヘイズがCDで弾いているのと同じ通りに弾ければ、それは「マーティン・ヘイズを耳コピった」ということになるわけです。
ちなみにマーティン・ヘイズ自身も譜面を使わずに耳で聞いて曲を覚えていったそうです。
下の動画で話しているのがマーティン・ヘイズです。
マット・クラニッチ(Matt Cranitch)というフィドル奏者が書いたアイリッシュ・フィドルの教則本には以下のように書かれているページがあります。
「全ての伝統音楽の演奏家は(楽譜を使わずに)耳だけで聞いて学ぶ」のだそうです。
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ちょっと脱線してしまうのですが、アルフィーというバンドの坂崎幸之助さんがラジオ番組の中で耳コピについて以下のように語っていました。
ラジオ番組の中で坂崎幸之助さんが、ビートルズやポール・サイモンが「歌っているまんま歌えば同じ様になる」と言っている通り、楽器の演奏も「弾いた通りに弾けば同じようになる」わけで、もしマーティン・ヘイズが弾いた通りに弾けば、マーティン・ヘイズのようになるというわけです。
アイリッシュ音楽の曲を譜面に書くことは可能ですが、アイリッシュ音楽の世界では譜面はあくまでも、「なんとなくこんな感じの曲ですよ」程度のことを書き表したものであって、楽譜に書いてあることを楽譜通りに弾いても、アイリッシュらしい演奏にはならないものです。
下は「The Sally Gardens (サリーガーデンズ)*」という曲の譜面です。
初心者のころによく習う曲で、セッションなどでもよく弾かれるとてもポピュラーな曲なので、色々な楽譜集に載っています。*日本でよく知られている「サリーガーデン」とは全く異なる曲です。アイリッシュ音楽には曲名は一緒でもメロディーが異なる同名異曲が沢山あります。
例えば市販されている楽譜集に載っている「サリーガーデンズ」は以下のように書かれています。
別の楽譜集では以下のように書かれています。
以下のように載っている楽譜集もあります。
上の3つの楽譜は全て同じ曲の楽譜ですが、それぞれ若干の違いがあります。
若干の違いはあるものの、実際に弾いてみれば「だいたい同じメロディ」だということはお分かりいただけるかと思います。
このようにアイリッシュ音楽では同じ曲であっても、「絶対にこの通りに弾く」というような決まった弾き方は存在しないので、楽譜の書き方もまちまちになってくるのです。
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では今度は「サリーガーデンズ」が実際に演奏されたものを聞いてみたいと思います。
弾いているのは全てアイルランドの有名なフィドル奏者さんたちです。
まず最初の演奏者さんはサリーガーデンズを以下のように弾きます。
次の奏者さんは同じ曲を以下のように演奏します。
同じ曲を以下のように演奏する奏者さんもいます。
次の曲も「サリーガーデンズ」ですが、こちらの奏者さんが弾くと以下のようになります。
いかがでしょうか?
4人の奏者さんの演奏を紹介しましたが、誰一人として楽譜と同じ通りの音使いでは弾いていません。
また4人とも皆それぞれ異なる弾き方をしています。
この4人の演奏から採譜して楽譜を書けば、先ほどの3種類のサリーガーデンズの楽譜に加え、さらに4種類の異なる楽譜を作ることができるでしょう。
例えば、この曲を1番最初の奏者さんのように弾きたいとします。
1番最初の奏者さんのよう弾くためには、1番最初の奏者さんと全く同じ音使いで弾けば同じような演奏に近づけると思います。
上に載せた「サリーガーデンズ」のいずれかの譜面を見ながら何千回練習したとしても、最初の奏者さんが弾いたような感じにはならないと思います。
もちろん2番の奏者さんの演奏を何十回、何百回と聞いて特徴を真似て弾いたとしても、1番最初の奏者さんのようにはならないと思います。(この場合は2番の奏者さんのような演奏になると思います。当たり前ですが・・・)
なので1番手っ取り早いのは、耳で聞いて聞いた通りに弾く、
つまり「耳コピ」が一番の近道なのです。
アイリッシュ音楽の教育者として有名な「ブランダン・ブラナック」は自著の中で楽譜について以下のように記しています。
耳コピの基本はとにかくよく聞くことです。
耳コピだけに限ったことでなく、アイリッシュ音楽の演奏技術を学ぶ上で「聞くことはとても大事」と色々な奏者さんたちが言っています。
例えば日本でも人気の「アルタン(Altan)」という超有名なバンドでフィドルを弾いている「マレード・ニ・ウィニー(Mairéad Ní Mhaonaigh)」は雑誌のインタビューでアイリッシュフィドルの演奏の学び方について聞かれ以下のように答えています。
一番重要(大きな)なことは聞くこと。
ひたすら聞いて、聞いて、聞いて・・・
とそんなことを言っています。
聞くことは弾くこと同様にとても重要と言っています。
同じインタビュー記事の中でジェームズ・ケリーは以下のようにも語っています。
私は(生徒さんに)楽譜を渡して「これがこの曲の唯一の正しい弾き方だ」などと言うようなことはしません。アイリッシュ音楽に「これが絶対」という弾き方はないので。
というようなことを言っています。
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ブルース・モルスキー(Bruce Molsky)というフィドル奏者は、フィドルの学習者へのアドバイスとして以下のように述べています。
音楽を色々な角度から聞くと良いそうです。
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日本でもよく演奏する「デイル・ラス(Dale Russ)」というフィドル奏者は雑誌のインタビュー記事の中で初心者へのアドバイスして以下のように語っています。
沢山聞きなさい、辛抱強くね。だそうです。
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ここで紹介した奏者さん以外にも、同じようなことを言っている奏者さんや有名な講師が山ほどいます。
アイリッシュ音楽の世界では「聞くこと」はとても大事なのです。
耳コピのやり方の基本はよく聞くことです。
アルタンのマレード・ニ・ウィニーも言っていますが、曲を聞いて、聞いて、聞いて、ひたすら聞いていると、聞いた通りに弾くことができるようになると思います。
私自身もフィドルを始めて間もないころは、色々なCDを聞いて耳コピで曲の練習をしました。
ここからは私自身の経験を踏まえた、耳コピのやり方を説明させていただきたいと思います。
下に載せたのは先ほど紹介した「マレード・ニ・ウィニー」のCDに収録されている「
私が同じ曲を弾くと以下のようになります。
いかがでしょうか?
まったくそっくりに似せて弾くのはなかなか難しいですが、可能な限り似せて弾いてみたつもりです。
簡単なコピーのやり方となるとこんな感じになります。
とにかくまずはターゲットとなる演奏、この場合は「マレード・ニ・ウィニー」の「Ceol Aduaidh」というアルバムに収められている「 Méiltí Cheann Dubhrann - Cloch Na Ceithre Mhíle」のセットをよく聞いて、マレード・ニ・ウィニーが弾いた通りの音使いで弾けば、だいたいなんとなくCDに近い感じになると思います。
「弾いた通りの音使いで弾く」とはマレード・ニ・ウィニーが「ド」の音で弾いているところは「ド」の音で弾き、「レ」の音で弾いているは「レ」の音で弾くということです。
ひょっとするとネット上で出回っているこの曲の楽譜は違う音で書いてあるかもしれません。しかし「耳コピ」をする場合は譜面に載っている音ではなく、CDで弾いている音の方が優先となります。
本当の本当にマレード・ニ・ウィニーそっくりに瓜二つな演奏となると、弓の使い方や装飾音の付け方などさらに細かいところまで真似る必要があると思います。
そこまでするかどうかは、コピーする側の意識の問題だと思います。
なにがなんでもマレード・ニ・ウィニーそっくりに弾きたいと思うのか、なんとなくざっくりとマレード・ニ・ウィニー風でいいのかで、どこまで深く掘り進めるか変わってくると思います。
「どこまでコピーするか」については後でまた解説したいと思います。
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次の曲は「パディ・グラッキン」というフィドル奏者のCDに収録されている「John Stewart's」という曲です。
私が同じ曲を弾くと以下のようになります。
まったくそっくりな演奏ではないですが、可能な限りそれっぽく弾いてみたつもりです。
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ジェリー・オコーナーはアイルランドの北東部のダンドーク出身のフィドル奏者です
この曲は「ジェリー・オコーナー」というフィドル奏者によって演奏された「Sean Nugent's」という曲です。
同じ曲を私が弾くと以下のようになります。
この曲もその前の曲と同様に、隅から隅まで全く同じではないですが、一応ジェリー・オコーナーの演奏を意識して弾いてみたつもりです。
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次の曲は「マーティン・ヘイズ」の「Blue Room」というアルバムに収録されている「Port Sadbh」という曲です。
この曲を私が弾くと以下のようになります。
この演奏だと「コピー」とは言えないかもしれません。
弾いている音としてはだいたい同じかもしれませんが、ただ同じ音を弾いただけではコピーにはなりません。
「音」だけでなく音質や音量、弓の使い方、装飾音の付け方など、色々な特徴を掴んで全体的に似せていかないと「聞いた通り」の演奏にはなりません。
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楽器が変わっても耳コピのやり方に変わりありません。
以下は「The Mountain Road」というCDに収録されているティンホイッスルで演奏された曲です。
この曲を私が吹いてみると以下のようになります。
耳コピ、特に旋律をコピーすることはさほど難しくないと思いますが、最低限以下のことが出来ておいた方が良いと思います。以下のことがまったくできないとなると、耳コピをするにはまだちょっと早いかもしれません。
① 演奏を聞いて「何の音」で弾かれているか分かる。
② 演奏を聞いて「何というタイプの曲」なのか分かる。
③ 楽器の音をちゃんと出せる。
①はCDを通して聞いている曲が「ド」で弾かれているのか、「レ」で弾かれているのかが分かるかどうかということです。
例えば以下の曲をコピーしようと思った場合、、
最初の数小節分しか載せていませんが、ここに載せた分だけでもコピーするのであれば、少なくとも、出だしの音から終わりの音まで「何の音」で弾いているか分からないことには「耳コピ」のしようがありません。
この曲を聞いて、最初の音が「ドレミファソラシド」の「どの音」で弾いているかお分かりになるでしょうか?
聞いて「何の音」だか判別できないとなると、耳コピの前に「ドレミ」の音をちゃんと覚える必要があります。
聞いて何の音で弾いているか分かっていれば、とりあえず以下のように何とか同じ音で弾くことが可能になります。
どうすれば弾いた音が分かるかといえば、とにかく「よく聞く」ことが大事だと思います。
曲を聞くとき、弾くときに「何の音」か意識することも大事だと思います。アイリッシュ音楽は基本的に「ドレミ」で弾かれますので、曲を聞くときに「ドレミ」を意識することも大切です。
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② は曲を聞いて「リール」というリズムの曲なのか、「ジグ」というリズムの曲なのか分かるかどうかという話になります。
旋律だけ分かっても、リズムがちぐはぐではコピーにはならないと思います。
例えば以下の曲を「耳コピ」するとなると、旋律を聞き取ることはもちろんですが、何という種類のリズムなのかが分からないと「コピー」には至らないと思います。
上の曲をざっくりとコピーすると以下のようになります。
どうすれば曲のリズムが分かるか、どうすればそのリズムを楽器で表現できるのかといえば、結局のところ「よく聞くこと」が大事だと思います。リズムが体に染みつくまでよく聞くことが大事だと思います。
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③の「楽器の音がちゃんと出せる」については、楽器によって異なる部分もありますが、もしフィドルであれば最低限、「標準的なフィドルの音」で「正しい音程」で音を出せる必要があると思います。
「標準的なフィドルの音」とは、聞いて不快にならない音と言ったらよいでしょうか。「ギーギー」したような音や「キーキー」したような音は出さないようにしたいものです。
綺麗な音が出せない、音程が正しく取れないとなると、「耳コピ」しても到底曲に聞こえない演奏になってしまうので、そうならないためにもフィドルの基礎練習にも十分な時間があてられるといいかなと思います。
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アイリッシュ音楽を学ぶ上で「耳コピ」は不可欠なものですが、「どこまでコピればいいのか」というところで悩むこともあるものです。
ある演奏家のCDに収録されている楽曲を「耳コピ」して、ざっくりとだいたい同じような旋律とリズムで弾ければ「よし」とするのか、本当にそっくりになるまで「完全コピー」する方がいいのかで悩むことがあると思います。
アイリッシュ音楽の世界で人の演奏を「コピー」することは、有名な演奏家や有名な指導者も推奨しているので、「コピー」をすること自体は何ら問題ないと思いますが、最終的には人の真似から自分自身のスタイルに発展させていくことが大事だと思います。
マット・クラニッチ(Matt Cranitch)というフィドル奏者/教師が書いたフィドルの教則本に以下のようなことが書いてあります。
人のコピーをすることは役に立つが、いつまでも続けるべきではない。
奴隷的な他人の演奏の模倣は自分自身で表現する力を衰えさせる。と、書いてあります。
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アイリッシュ音楽界の著名な教育者「ブランダン・ブラナック」も同じようなことを自身の著書の中で述べています。
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「マーティン・ヘイズ」は他人の演奏を真似することに関して以下のように語っています。
Imitation is good thing in music. It's necessary. It's part of it.
模倣することは良いこと。必要不可欠なこと。と言っています。
そのあとにもとても良いことを言っているので、英語が分かる人はぜひマーティンの言っていることを参考にしてみてください。
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マット・クラニッチやブランダン・ブラナック、マーティン・ヘイズが述べている通り、コピーといってもむやみやたらに真似ればよいのでなく、人の演奏の模倣から自分自身の表現に繋げていくことが大事なのだと思います。
ここまで、耳コピについて色々と解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになるでしょうか。
・ 基本の基本はたくさん聞くこと。
聞くのであれば、アイリッシュ音楽の世界を代表する有名な奏者さんを沢山聞きたいものです。YouTubeなどでどこの馬の骨とも知れぬ、もしかしたら間違った演奏をしているかもしれない外人さんの演奏を聞くよりかは、アイルランドの誰もが知っている著名な奏者さんの演奏の方がためになると思います。誰を聞いていいか分からないという方は以下のページを参考にしてみてください。
このページではアイルランドを代表する著名な演奏家のお勧めCDを楽器別に紹介しています。(フィドル奏者は含まれていません)
このページではアイルランドを代表する著名なフィドル奏者のお勧めCDを紹介しています。
このページでは総勢100名以上のフィドル奏者を地域別に紹介しています。紹介した奏者の多くはCDをリリースしているのでCD購入の参考になると思います。
・ただ曲を聞いていればいいわけではなく、「何の音をどうやって弾いているのか」意識することも大切です。
「耳コピ」とは聞いたこと(他人の演奏)を自分の楽器の上で「再現」することです。
ただ聞き流しているだけで楽器が弾けるのであれば誰も苦労しません。聞いていることを頭の中で「音楽的に処理」できないことには、聞いたことを聞いた通りには弾けません。「音楽的に処理」するとは聞いたことを「ドレミ」にできるかどうかということです。
このあたりのことが苦手だと思う方は以下のページをご覧になってみるといいと思います。
このページではアイリッシュ音楽の基礎的なことの学び方について解説しています。
・最低限自分が弾く楽器の音を正しく出せるようにする必要があります。
「耳コピ」をする以前に、最低限自分の楽器の基礎的な演奏技術が必要です。フィドルであればちゃんと音が出せて、正しい音程で音を出せる必要があります。
「耳コピ」を他の分野のこと、たとえば自転車競技の「BMX」に例えるのであれば、耳コピはBMXの技を覚えるようなものと言えばいいでしょうか。
BMXとは下の画像のような競技なのですが、下の画像でやっているようなアクロバティックな技を決めるためには、もちろん沢山練習しないといけないのだと思いますが、「技」を覚える以前にまず自転車に乗れないといけないと思います。
自転車に乗れない人がこんな華麗な技を決められるでしょうか?まずは自転車をふらふらさせることなく真っ直ぐに走って、止まって、曲がってと、自転車の基本的な操作が出来た上で初めて上の画像に写っているような技の習得に取り掛かれるようになるのだと思います。
楽器の演奏も同じで、例えばフィドルであれば弓が満足に持てない、弓がふらふらして綺麗に音を出せていない、左手の押さえ方がおぼつかなくて、正しい音程で音を出せていない、などというようなことでは「耳コピ」どころではありません。まずは楽器の基本的な「操作法」を覚えることが大事だと思います。
楽器の基本的な「操作法」については以下のページが参考になると思います。
このページではフィドルの音の出し方や音の場所の覚え方など、曲を弾く以前の楽器の基礎的なことについて解説しています。
・もし分からないことがあればぜひレッスンに
私の教室では耳コピのやり方についてもレッスンで教えています。
もし「耳コピ」のことで分からなくて困ることがあれば、ぜひ一度レッスンを体験してみてはいかがでしょうか。池袋の教室でのレッスンの他、出張レッスンやオンラインレッスンなどもやっています。私の教室のレッスンについてはこちらのページをご覧ください。
「耳コピ」を瞬時にやる方法があります。
あくまでも参考までに、、といったところなのですが、この場を借りて本物の「耳」コピのやり方お見せしたいと思います。
まずコピー機の前にお座りください。
頭を横にしてコピー機に耳を当ててください。
耳を当てたらコピー開始のボタンを押してください。
ボタンを押してまもなく「耳」のコピーが始まります
無事に「耳」コピできました(笑)
コピー機にもよると思いますが、1分もかからずに「耳コピ」できると思います。
この方法ならだれでも簡単に「耳」コピをすることができます。
もしこれがマーティン・ヘイズだったらリアルにマーティン・ヘイズの「耳」コピです。
マーティン・ヘイズの演奏を「耳コピ」する以上にハードルが高そうですが・・・
興味ある方はぜひ本物の「耳」コピにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
「耳」コピをするのであれば、ご自宅のコピー機をお使いになることをお勧めいたします。
コンビニなど公共の場にあるコピー機での「耳」コピは控えた方が無難だと思います。
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