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スカイライド ヒベルニアに参加
クレア州北西部をぐるっと回る130kmのサイクリングイベントに参加。
スカイライド(Skyride)はイギリスの衛星放送局「スカイ(Sky)」が主催するサイクリングイベントで、本国イギリスではイングランドやスコットランドなどで開催されています。
2009年にロンドンで開催されたスカイライドには65,000人(!)の参加者があったそうです。
スカイライド・ヒベルニア(Skyride Hibernia)はアイルランド版のスカイライドで、第一回目の大会がクレア州で開催されるというのでせっかくクレアに住んでいるので参加することにしてみました。
ゲストにショーン・ケリー(Sean Kelly)*が来るというのも楽しみです。
*ティペラリー州のキャリック・オン・シュアー出身の元自転車競技選手。現役時代に世界選手権で3位を2回、ツール・ド・フランスでポイント賞4回、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝1回、パリ・ルーべで優勝2回、パリー・ニースで優勝7回(!)、UCIの年間ランキング1位が4回と輝かしい成績を収めてきた、アイルランド自転車競技界の英雄の一人です。日本で開催された自転車のイベント(確かスーパークリテリウムだったと思う)で来日したときに、当時所属していたチームで乗っていたPDM CONCORDEを日本の自転車屋に売っていったとか。
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受付会場のグローアはコンサートや演劇の公演に使われているクレア州で一番大きな劇場です。
グローア内の受付会場でゼッケンやタイミングチップを受け取ります。
外ではタイミングチップの取り付け方の説明をしていました。
タイミングチップはこんな感じで取り付けます。
受付会場にはサイクリングウェアやエナジー補給食などのグッズ販売コーナーもありました。
一袋にこれだけのものが入っているそうです。
試食できたのでちょっと食べてみましたが、味や食感はかなり微妙・・
「えいようかん」とか「アミノバイタル」みたいなのがあればいいのに・・・。といいつつ結局お試しセットを買ってしまいました。
アディダスのブースではチームスカイのウェアを売っていました。
チームスカイなんてチーム聞いたことがないなと思っていたら、旗揚げされたばかりのチームだそうです。
5年以内にイギリス人初のツール・ド・フランス総合優勝者を出すために結成されたんだそうです。*
*2012年、2013年に同チームからイギリス人選手がツール・ド・フランスで総合優勝しました。
ピナレロバージョンのジャージもありました。
大会の参加受付が済んで一旦のエニスの町へ
こちらはエニスの町中の自転車屋さん。
自転車以外に釣り具とか玩具なんかも売っています。
レンタルサイクルをやっているので、観光で自転車を借りるときに便利です。
「開けゴマ」ではスカイライド・スペシャルのエナジー補給食を売っていました。
これが5.4ユーロのエナジー食パックです。どれも日本では見ないものばかりです。
ちなみにこの「開けゴマ」では日本のお蕎麦だとか、
海苔だとか、日本の食材も色々と取り扱っています。
ここはエコベールの製品を多く取り扱っているので重宝しています。
家に戻って受付で貰ったサコッシュの中をチェックしてみました。
右はzipvitの販売ブースで買ってきたzipvitの詰め合わせセットです。
中身はこんなのでした。シリアルバーとブラックカラント味の菓子に、シャンプーとボディーソープ、それと他のレースやサイクリングイベントのチラシなんか入っていました。
こちらはZipvitのサコッシュの中身です。
大会のスタート地点はエニス郊外のゴートロード(Gort Road沿い)の元病院の敷地でした。
スタート地点の向かいにはアイルランド音楽家協会(CCÉ)の施設「Cois na hAbhna」があります。
スカイライドのスタート地点の元病院。
もともとはアワー・レディース病院(Our Lady's Hospital)という病院でした。最近は幽霊屋敷と呼ばれています。(スカイライドとは別の日に撮影)
大会当日の朝のエニスの駐車場には自転車を積んだ車がいっぱい停まっていました。
アイルランドだとこのタイプの車載キャリアを使っている人が多いです。
アワー・レディース病院跡にぞくぞくと参加者が集まってきます。
アイルランドにも自転車好きな人がこんなにいるんですね~
女性の参加者もけっこう居ました。
タンデムの参加者も居ます。
オール・デュラのトレックが居ました。うーん羨ましい・・
参加受付の時に渡されたゼッケン番号(ナンバープレート)のところに並びます。
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一斉にスタート。ゴートロード*(Gort Road)を北に向かいます。
スカイライド・ヒベルニアはアイルランド初の公道を完全封鎖して走る市民サイクリング・イベントだそうです。
*クレア州の州都エニスからゴールウェイ南部のゴートを結ぶ道。ゴールウェイ州の州都ゴールウェイ市に向かうバスの通り道なので、この道をバスで通ったことのある人は多いと思います。
レースではないのですが、みんな結構飛ばして走っています。
私の自転車は競技用ではないので、マイペースで皆の後を追います。
これが私の自転車です。イギリスの老舗「ラレー(Raleigh)」のツーリング車「Raleigh Royal(ラレー・ロイヤル)」です。
本当は泥除けと、荷台が付いているのですが、スカイライド当日は外して走りました。フロントバッグにはカメラが入っています。
今回のスカイ・ライドで通過する主な町/村のリストです。
コロフィン、ブラックヘッド、スパニッシュポイントなどなどクレア北西部を代表する観光地を全て網羅してます。
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これはコロフィンのちょっと先にあるレーマナー城(Leamaneh Castle)です。地元じゃ幽霊城と言われているらしいです。ここが最初の補給ポイントです。
休憩ポイントにぞくぞくと集まってきます。
休憩ポイントが混雑するのは世界共通のようです。
Zipvit取り放題。知っていれば買わなかったのに・・
私以外にも泥除けや荷台のついたツーリングバイク(日本でいうところのランドナーに近いモデル)で走っている人達がけっこういました。
このお二人もツーリング車での参加です。
こちらはツーリング車ではないですが、かなり年期の入ったプジョーで走っている人も居ました。懐かしのセーフティーレバー付きです。昔で言うところの「快走車」とか「ファストラン」に近い車種でしょうか。フロントがシングルなので、多分このコースはキツいんじゃないかな~と余計な心配をしてしまいます。
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バレン高原の最北端のブラックヘッド経由してファノアの村へ向かいます。
バレン高原をバックに走る私です。
ファノア(Fanore)には2番目の休憩ポイントが設けられていました。
ファノアの休憩ポイントではアイリッシュフルートの女の子二人が伝統音楽の演奏で参加者の応援してくれていました。
日本の市民レースでも吹奏楽部の子がコース横で演奏してくれてたりするので、こういったところは世界共通なんですね。
ファノアからラヒンチにかけては海沿いを外れて丘陵地帯を走ります。
けっこう起伏があってきつかったです。
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ラヒンチ(Lahinch)を過ぎてミルタウンマルベイ(Miltown Malbay)の外れにあるスパニッシュポイント(Spanish Point)へと向かいます。アイルランド音楽好きにはお馴染みの地名ですね。
スパニッシュポイントのアルマダホテル(Armada Hotel)に到着。
アルマダホテルには休憩ポイントが設けられています。
ここもアイルランド音楽好きにはお馴染みの場所ですね。
何気に私も7月のウイリークランシーウィーク(Willie Clancy Summer School)の時はフィドルクラスの後にここで食事をしたり、セッションに参加したりしていました。
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アルマダホテルの休憩ポイントでは地元出身のリアム・オブライエン(右)とリアムの姉のEibhlísが演奏していました。
この二人のアイルランドのティンホイッスル奏者としては超有名なブリード・オドノヒュー(Bríd O'Donoghue)の息子/娘です。
他の兄弟/姉妹全員が伝統音楽を演奏するミルタウンマルベイの有名な音楽一家としてよく知られています。
二人の演奏の動画です。
素晴らしい演奏なので、ずっと休憩していたくなってしまいました。
そしてなんとなんと、この時から6年後にリアムと私が日本に一緒に弾くことになるとは、この時点では想像もしていませんでした。
下はリアムと私が日本で一緒に演奏しているところです。
リアム・オブラインと一緒にライブをやった時の動画です。
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スパニッシュポイントを出た辺りのところを走る私です。
ミルタウンマルベイを出た後はR474*を通って一気にエニスへと戻ります。
R474をエニスからミルタウンマルベイをダイレクトに結んでいるので、ウイリークランシーに行くときに通ったことがあるという日本人の人も多いかと思います。
*クレア州の州都エニスとクレア州西部のミルタウンマルベイを結ぶ県道。「R474」の「R」は「Regional Road(地方道)」の略。ミルタウンマルベイでは「ウィリー・クランシー・サマースクール」という世界最大規模のアイルランド音楽とダンスのサマースクールが開催されていて、日本人も多く参加しています。
無事にゴール。ゴールの最中も写真を撮りながら走っていたので、こんな写真を撮られてしまいました。走行中の私の写真を撮ってくれたのはアイルランド版のフォート・キシモトです(笑)
本日の走行距離は133kmでした。
平均時速22.3kmでした。(自転車が自転車だし、普段練習していないのでこのくらいが妥当なところでしょうと、言い訳を言ってみる)
最高スピードは66.7kmでした。多分ミルタウンマルベイからエニスに戻る途中にあった長い下り坂で出したんだと思います。
参加記念&ゴールした記念?にメダルを貰いました。
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ゴールの場所はエニスの町のど真ん中のマーケット・ストリートのところでした。ゴール地点には色々な食べ物や、自転車用品のお店が出店していたり、特設ステージでアイルランド音楽のライブ演奏があったりして、お祭り状態になっていました。
ゴール地点の賑わい。
ゴール地点に設けられた特設ステージでのアイルランド音楽の演奏。
弾いているのは知り合いの演奏家さんです。
上の画像の動画バージョンです。何気に私に話しかけてきています。
マーケット・ストリートにあるパブの前でもアイルランド音楽の演奏がありました。
ゴール地点のマッサージ屋さん。大盛況でした。
食べ物屋さんも色々なのが出店していて賑わっていました。
子供たちにサインをせがまれているのはゲストとしてスカイライドに参加していたスカイ・ニュース*のニュースキャスターのダーモット・マーナガン(Dermot Murnaghan)です。
他にもチームスカイからも現役の選手がゲストとして走っていたそうです。
*スカイライドの主催者のスカイ放送で放映しているニュース番組
私も一応記念にサインしてもらいました。
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後から知ったのですが、このイベントにはシドニーオリンピックの陸上競技女子七種競技の金メダリスト、デニーズ・ルイス(Denise Lewis)もゲストとして走っていたんだそうです。
なんとそのデニーズ・ルイスとスパニッシュポイントのアルマダホテルで遭遇していたのです。
右の黒人の女性がデニーズ・ルイスです。
何気に奥にリアム・オブライエンが写っていたりして・・
デニーズのサインも貰っておくべきだったと後から激しく後悔・・
スカイライドの翌日のクレアのローカル新聞クレアピープル(Clare People)に載っていたデニーズ・ルイスの写真。一緒に写っているのは旦那さんだそうです。
デニーズ・ルイスは陸上選手としてだけでなく、モデルさんやタレントさんとしても活躍していてよくイギリスのテレビ番組に出ているところを見ます。
こちらはクレアのもう一つのローカル新聞「クレアチャンピオン(Clare Champion)」に載っていたゲストライダーのショーン・ケリー。
ゴール後ショーン・ケリーも探したんですが結局会えずじまい・・
ショーンが来ているウェアは自身が監督を務めるアイルランドのプロ自転車チーム「An Post Sean Kelly Team」のジャージです。
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スカイライドの模様を動画に収めてみました。
4分少々ありますが、アイルランドの自転車イベントの模様ってこんな感じなんというのがご覧いただけると思います。
よかったら見てみてください。
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