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ド二ゴール州 Slieve League 595m Co. Donegal
スリーヴ・リーグ(スリーブ・リーグ)はド二ゴールの南西の大西洋に面した断崖です。
最高地点は595メートル*で海に面した崖としては欧州一の高さ*を誇ります。
*601メートルと書いてあるサイトやガイドブックもあります。地図上では595メートルと表示されています。
*メイヨー州のアキル島にあるクロアーアン(Croaghaun)という、大西洋に面して聳える688メートルの山が、欧州一高い崖だと紹介している本やサイトもあります。
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ド二ゴール州南西の港町キリーベグス(Killybegs)の港。
スリーヴ・リーグに登った前日はこの港のある町に宿泊しました。
前日はド二ゴールの最高峰であるエリガル山に登りました。
エリガル山登山の模様はこちらをご覧ください。
ヨーロッパで一番高いと言われるスリーヴ・リーグ全景です。
ティーリン(Teelin)の先のカリガン岬(Carrigan Head)のビューポイントからの眺めです。
ここからスリーヴ・リーグを眺めたことのある人は多いと思います。
スリーヴ・リーグ全景(縦構図)
スリーヴ・リーグのビューポイント
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スリーヴ・リーグへの登山は上の写真のビューポイントのところからスタートします。
スリーヴ・リーグの地面は全体的に泥炭質で柔らかいです。一部岩場っぽい箇所もありますが、基本的に595メートルの頂上に至るまで上の写真のような感じのところが多いです。
この写真は歩き始めてしばらく行ったところから、スタート地点のビューポイントの方を振り返って眺めた景色です。
スリーヴ・リーグに至るまでは何か所か幅の狭い痩せ尾根の上を通ります。
ここは上の地図で435メートルの表記されているピークの先の尾根道です。
途中こんな切り通しの断崖絶壁を間近に見ることもできます。
歩いてきた痩せ尾根を振り返って眺めるとこんな感じ。
はるか前方に見えるのがスタート地点のビューポイント付近。
写真は上の地図で「One Man's Path(ワンマンズパス)」と書かれた尾根の手前の開けたエリアに置かれていたケルン。
これがワンマンズパス(One Man's Path)と呼ばれる痩せ尾根。
人が一人通れるだけの幅しかないのでそう呼ばれているそうです。
難所と書いてあるガイドブックもありますが、個人的にはそれほど難しい箇所ではないと感じました。
ここがスリーヴ・リーグの頂上です。
595メートルの最高地点は周りが開けていて、断崖絶壁の上に居るという雰囲気は味わえないです。
ここまでの道のり。
ビューポイントから頂上まで5.06km、所要時間1時間59分でした。
所要時間は色々とあって普通よりすごく時間がかかっています。
往復の全行程はこんな感じ。
往復の歩行データ: 移動距離10.29km、所要時間3時間52分でした。
スリーヴ・リーグから眺めたベンブルベン。
ベンブルベンはスライゴ州にある同州を象徴する美しい山容の山です。
ベンブルベンの登山についてはこちらをご覧ください。
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スリーヴ・リーグを後に向かう先はアイルランド最北端のマリンヘッド。
マリンヘッドまでは長い道のりなので、しばしドネゴール州の西側の「ゲールタハト」エリアを走りながらマリンヘッドへと向かいます。
スリーヴ・リーグの最寄り町ティーリン(Teelin)に向かう道すがらにパブが一軒あります。「ラスティー・マッカレル(The Rusty Mackerel)」というパブです。
ここは日本でも絶大な人気を誇る「アルタン」というアイリッシュミュージックのバンドのリーダー、「マレード・ニ・ウィニー(Mairead Ni Mhaonaigh)」が所有していたこともあるパブです。
現在オーナーは変わっているようですが、アイリッシュ音楽のセッションはやっているようです。
上のパブと同じくティーリンの近くの浜辺に打ち上げられている廃船。
多分廃船なんだと思います。けっこう有名な船のようで、検索するとこの写真と同じようなアングルで撮った写真が沢山出てきます。
ティーリンからはスリーヴリーグの裏側を通るR263を通って北を目指します。道路の番号の前に「R」が付く道路は「リージョナル・ロードRegional Road=地方道」の略で日本の県道に相当するのですが、田舎だと「険道」といった方が相応しい道路が多いです。
グレンコラムキルのフォークヴィレッジ(Glencolmcille Folk Village)に茅葺屋根の家。グーグルだと「Glencolmcilleで"グレンコロンブキル"と出てきますが、現地の人の発音だとグレンコラムキルまたはグレンコルムキルに近い感じで呼んでいます。
グレンコラムキルにあったお店。ゲールタハト(アイルランド語[ゲール語]を日常的に話しているエリア)なので、お店の名前もアイルランド語表記です。
標識の地名もアイルランド語(ゲール語)のみで書いてあります。
地図に載っている地名と綴りが違うので、どっちに行っていいか分からなくなることもしばしば。
グレンコラムキルからR230を東のアーダラ(Ardara)方面に進むと、途中にはつづら折りの坂が続くグレンゲッシュ峠(Glengesh Pass)を待ち構えています。
勾配とカーブの険しさはまさにアイルランド版の険道といったところ。
写真はグレンゲッシュ峠を登り切った地点からのグレンコラムキル方面の眺めです。
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ひたすら飛ばして何とか日暮れ前にイニシュオーエン半島へと入りました。
イニシュオーエン半島の北西の先端寄りのバリーリフィン(Ballyliffin)の村の入り口には、日本語が書いてあってちょっと感動。
アイルランド最北の地マリンヘッドもうすぐです。
マリン・ヘッドの入り口
ここがアイルランド最北の地マリン・ヘッド(Malin Head)です。
マリンヘッドのビューポイントに立っているマリン・ヘッドについて解説した説明板。
アイルランドの北側の大部分はイギリスの一部である北アイルランドなのですが、最北端の地は南側のアイルランド共和国にあるんです。
こうやって見てみるとご覧の通り、アイルランドの最北端はアイルランド共和国側にあります。
マリン・ヘッドからの眺め
こんな最北の地にも家がぽつりぽつりと建っています。
マリン・ヘッドから見て一番北側に建っていた家。ひょっとするとあの家がアイルランド最北端の家なのかもしれません。
夕闇のマリン・ヘッド
マリン・ヘッド名物(?)の石を並べて書いた文字。IREは昔のガイドブックにも写っているので単なる落書きではなさそうな感じです。
この日はマリン・ヘッドにあるアイルランド最北端のホステル「サンドロックホステル」に泊まりました。
ホステルの玄関
ホステルのシッティングルーム(居間)。
閑散期の平日にも関わらず結構な数の人が泊まっていました。
ホステルのキッチン
ホステルの居間の脇に置いてあった年期の入った薪式のコンロ。
ホステルの居間から見た外の眺め。
ホステルの近くにあるパブ「Farren's Bar」。
このパブがアイルランド最北端のパブです。音楽セッションもやっているそうです。
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翌日は再び南下してアーダラ(Ardara)という村にあるキルクルーニー・ドルメン(Kilclooney Dolmen)を見に行きました。
アーダラのキルクルーニー・ドルメンの近くにあるドルメン・センター(Dolmen Centre)。
ドルメン・センターに隣接している教会。
ドルメンはこの教会の裏手にある細道の奥にあります。
教会の裏手にある細道を歩いていくと
ドルメンが見えてきました。
これがキルクルーニーのドルメンです。紀元前3,000年から4,000年の間に建てられたものとのことです。結構大きなドルメンなのですが、これではサイズが分からないと思うので、
別の角度から
人の背丈と比べるとご覧の通りけっこうな大きさがあります。
ダーグ湖は古くから巡礼の地とされている場所です。
湖の中にあるステーション島は聖パトリックが苦行を積んだ地として知られているようです。
ダーグ湖畔の聖パトリックの像
ダーグ湖と聖パトリックについて解説した説明板。
島に渡ってみたかったのですが、渡れるのは5月から9までの巡礼の期間だけとのことで、残念ながら島には渡れず・・
また巡礼の期間中であっても天候によっては船が出ないそうです。
この日も波が高かったので、仮に巡礼期間だったとしても船が出なかったかもしれません。
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