日本で触れるアイルランド
Saint Patrick's Day & I Love Ireland Festival in Japan
アイルランドでは毎年3月17日は「セイント・パトリックス・デー」で、国民の祝日となっています。
セイント・パトリックス・デーはアイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリック(St. Patrick)をお祝いする日となっています。
アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリック。右手に持っているのはアイルランドの国花でもある「シャムロック」。
現在ではアイルランドのみならず、アイルランドからの移民の多いアメリカなど世界中で盛大に行われていて、近年は日本でも各地でセイント・パトリックス・デー関連の行事が催されています。
シカゴのセイントパトリックスデーでは、シカゴ川をアイルランドのシンボルカラーである緑に染めてしまうそうです。
原宿の表参道で開催されているセイント・パトリックスデー・パレードは20年以上の歴史のある日本で最も規模の大きいセイント・パトリックスデー関連の行事となっています。
2014年からは表参道のパレードと同時開催で代々木公園で「アイラブアイルランドフェスティバル」というアイルランドの様々な文化に触れることのできるフェスティバルも催されています。
原宿・表参道のセイント・パトリックスデー・パレードの模様
代々木公園で開催されるアイラブアイルランドフェスティバルの模様
代々木公園で開催されている「アイラブアイルランドフェスティバル (グリーン アイルランド フェスティバル)」は日本で開催されるアイルランドに関連したイベントしては恐らく最も規模の大きいものになると思います。
日本でアイルランドに触れられるいい機会ですので、アイルランドやアイルランドの文化に興味のある方はぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
以下は2018年の「アイラブアイルランドフェスティバル」の模様です。
2018年は3月17日が土曜日だったので、リアルな「セイント・パトリックス・デー」にアイラブアイルランドフェスティバルが開催されました。(例年は3月17日に一番近い週末に開催されます。アイルランドでは3月17日が平日であろうと休日であろうとセイント・パトリックス・デーの日は祝日でお休みになります。
屋外メインステージではフェスティバル期間中、色々なミュージシャン、ダンサー達によるパフォーマンスが行われました。何気に私もこのステージで弾いています。
フェスティバルのオープニングは国歌「君が代」の斉唱で幕を開けました。とはいってもこの「君が代」は今現在一般的に知られている「君が代」ではなく、"初代"の「君が代」です。なぜアイラブアイルランドフェスティバルのオープニングにで初代の「君が代」が歌われたかというと、初代バージョンの君が代を作曲したのが、アイルランド人だったからなのです。
君が代の初代バージョンは「ジョン・ウィリアム・フェントン」というアイルランド南部のコーク州出身の作曲家によって作曲されたそうです。
ジョン・ウィリアム・フェントンは明治初期に日本で初めて結成された軍楽隊に西洋音楽を教えるために招かれたお雇い外国人だったそうです。
明治になったばかりの日本にはまだ国歌が制定されていなかったそうで、急遽作られたのがこの初代バージョンの「君が代」だったそうです。
メロディは今の君が代とだいぶ異なりますが歌詞は今のと全く同じというのが興味深いですね。
私はアイリッシュダンスの伴奏役としてステージで演奏しました。
午前中の早い時間だったのでお客さんは少なめです
公園の広場にはフィッシュアンドチップスやアイリッシュシチューなどのアイルランド料理を食べられるお店が軒を連ねています。
セイント・パトリックス・デー定番の緑色のビールもあります。
都内のアイリッシュパブの出張店舗
こちらは戸越銀座にある「巨人のシチューハウス」というアイリッシュシチュー専門店の出張店舗。
クレアーズの特設店舗。アイルランドのクレアーズでもセイントパトリックスデーのシーズンになると、アイルランドカラーのアクセサリーやら変装(?)グッズを売っています。
クレアーズに置いてあった商品。
ちなみにこちらはアイルランドのクレアーズに置かれていたセイント・パトリックス・デー関連グッズ
ビューリーズのティーバッグややバトラーズのチョコレートなどアイルランド土産の定番をずらっと並べたお店もありました。このお店は神田、吉祥寺、軽井沢に実店舗を持っています。
レプラコーン*や羊のぬいぐるみなんかも置いてありました。(*アイルランドの妖精)
2019年はラグビーのワールドカップが日本であるので、ラグビーの応援グッズなんかも置いてありました。ちなみにアイルランドはラグビーが盛んです。ワールドカップではなんと日本と同組になっています。
アイリッシュウィスキーの定番「ジェムソン」も飲めます。
ブリティッシュエアウェイズのブースではアイルランド旅行が当たるキャンペーンをやっていました。
これはアイラブアイルランドフェスティバルとは関係のない代々木公園内常設(?)の露店で買った緑色のラムネ。
こちらはアイルランドに本部のあるアイルランド音楽アイリッシュダンスの振興団体「Comhaltas Ceoltóirí Éireann(コールタス・キョールトリー・エーレン=アイルランド語で"アイルランド音楽家協会"の意)」の日本支部である「CCÉジャパン」のブース。アイルランド音楽やダンスの体験ができます。
CCÉジャパンのブースのプログラム。
CCÉブースでのアイリッシュ・ダンス「セットダンシング」の模様
早くも毎年年末に催される「ケルティック・クリスマス」の宣伝をやっていました。今年はアルタンがメインアクトのようです。
こちらもよく日本にツアーに来るトリニティ・アイリッシュ・ダンスのちらし。プロモーションで来日中のトリニティ・アイリッシュ・ダンスのトップダンサーを務める「Marrisa Wursterさん」の伴奏役も務めさせていただきました。
こちらは表参道のパレードの模様。真ん中に立っているのが「聖パトリック」です。左の緑色の服の女性はミスアイルランドだそうです。
"聖パトリック"の後には駐日アイルランド大使ほかアイルランド大使館関係の人達の隊列が続きます。
センパトパレードでお馴染みの「東京パイプバンド」
こちらはアイリッシュセッターの飼い主さんたちの隊列。
アイルランドのシンボルカラーである緑にあやかってか伊藤園の「おーいお茶」の隊も出ていました。
毎年恒例の巨大ギネスと一緒に更新するギネスのプロモーション隊。
私のアイルランド音楽とダンスの隊列と共にパレードに参加しました。ダンスを踊りながらパレードするのは大変そうです。
代々木公園のステージのトリはアイルランドを代表するシンガーソングライター「マンディ(Mundy)」でした。最後の最後はもちろん代表曲「ゴールウェイガール」の大合唱での締めくくりでした。
マンディがゴールウェイでゴールウェイのミュージシャンたちと演じた「ゴールウェイガール」
毎年3月は日本ではアイルランドの文化に親しめるイベントが多く催されますので、アイルランドに興味のある方はぜひ3月はアイルランドに関わる何かがあると覚えておくといいかもしれません。
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