このページでは、フィドルの体験レッスンでやること、できること、できないことを解説しています。
■ はじめに ■
まずはじめにですが、「アイリッシュ音楽」とはどんな音楽かといいますと、アイルランドという国の音楽です。
ヨーロッパに「アイルランド」という国があるのですが、その国で昔から弾かれてきている音楽のことを「アイリッシュ音楽」と言います。
つまり「アイルランド」で弾かれていない音楽は、アイリッシュ音楽とは呼べません。
リンクを送ってくださったこちらの動画の曲ですが、これは「アイリッシュ音楽」の曲ではありません。
多分、弾かれている方のオリジナルの曲なのでしょうか?
とにかくアイルランドの曲ではないことは間違いないと思います。
もしアイルランドに行かれて、アイルランドを代表する有名なフィドル奏者さんからレッスンを受けたとしても、この曲を習うことはないと思います。
アイルランドの誰もこの曲を知らないと思いますので・・・
もしこの曲を弾かれたいのであれば、これを弾いているご本人から習うのが一番ではないかなと思います。
また弾かれている方の演奏法ですが、これは"フィドル"の弾き方ではなく、クラシック・ヴァイオリンの弾き方になります。
動画のような感じの奏法がお好みでしたら、クラシック・ヴァイオリンを習う方が早いと思います。
フィドルの演奏ですと、この動画で使われている「ヴィブラート」というのを使いません。
■ 当教室で教えられること、教えられないこと ■
当教室で指導させていただく私「Taka」は、アイルランドに住んでいた時に、現地で音楽を始め演奏法を学び、現地で演奏家の資格や指導者の資格を取得し現在にいたっています。
私が教室でお教えできるのは、
アイルランドで、アイルランド人が、アイリッシュ音楽として弾いている曲と、
アイルランドで、アイルランド人が、アイリッシュ音楽を弾く時の弾き方
です。
逆の言い方をすれば、
アイルランドで、アイルランド人が、アイリッシュ音楽して弾いていない曲を
お教えすることはできません。
参考までに、どんな曲を教えられるのか、
どんな弾き方なら教えられるかですが、
例えば以下の動画で弾かれている曲は、
アイルランドで、アイルランド人が、普通に弾いている、アイリッシュ音楽になります。
ご覧いただければお分かりいただけると思いますが、現地の子供が普通に弾ける、わりと簡単なアイルランドの伝統曲です。
上のあげた曲や、それらの弾き方であれば、当教室で教えることが可能です。
上の子たちは、小学生とあってかなり粗削りな演奏ですが、大人の方でもビギナーの方ですと、このくらいの演奏の方が参考になると思います。
リンクを送ってくださった「ひかりの射す部屋」というのは、アイリッシュ音楽ではありませんので、私の教室では対応いたしかねますので、ご了承ください。
参考までにアイリッシュ音楽とは、どんな音楽で、どのように習うかについて、以下に出来る限り簡単にまとめてみましたので、よかったらご覧になってみてください。
■ フィドルとは ■
フィドルは「アイリッシュ音楽」を弾くために使われている楽器です。
楽器はヴァイオリンと同じものですが、弾き方は異なります。
以下はNHKで放映されたアイリッシュ音楽を紹介した番組からの抜粋です。
ざっくりとフィドルがどんなものであるか、お分かりいただけると思います。
以下は、「アイルランド音楽への招待」というアイリッシュ音楽の入門書からの抜粋です。
フィドルとヴァイオリンの違いについては、こちらもお読みいただけると、さらに理解が深まると思います。
上記の本の中で、
「ヴァイオリン奏者にとっての「良い音」は、フィドルにとっては悪い音」
と書かれています。
クラシック音楽の訓練は伝統音楽の演奏家にとって邪魔になる
とも書いてあります。
上記をお読みいただければお分かりいただけると思いますが、フィドルとヴァイオリンは演奏法においては相当異なるものなのです。
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以下の本に、アイリッシュ音楽で弾かれる音楽とは、どのような音楽であるかが書かれています。
上の本に書いてある通り、アイルランドの音楽は何世紀(何百年)も前から、アイルランドという国に伝わる音楽です。
先にあげたアイルランドの小学生たちが弾いていた曲は、何百年も昔からアイルランドに伝わる伝統の曲なのです。
いわゆる民謡になりますので、ぶっちゃけた話、アイルランドの人たちは、そういった曲を子供のころから何度も耳にしていますので、わざわざかしこまって人から習わなくても、弾けてしまったりするのです。
日本においても、子供ころからよく耳にしている民謡とか童謡のたぐいであれば、当たり前のように簡単に弾けたりすると思いますが、それと同じことなのです。
上の本は、以下のように続きます。
上記に書いてある通り、アイリッシュ音楽は楽譜を使うことなく「口伝え」で伝えられてきました。
数多くの音楽家は、いまだに耳だけをたよりに曲を覚え、楽譜は読めません
とかいてある通り、私「Taka」も楽譜は読めません。
指導する私自身が楽譜を読めませんので、基本的にレッスンでは楽譜は使いません
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以下は以前NHKで放映された、アイリッシュ・フィドルを紹介した番組から抜粋です。
インタビューで答えているのは、「マーティン・ヘイズ」という国際的に活躍するアイルランド人フィドル奏者です。
マーティン・ヘイズの何度も来日公演をしている
日本でも有名なフィドルの演奏家です。
上の動画で
向かい合って座った父が、曲を数小節弾くと「弾いてごらん」と言います
譜面を使わずその場で耳で聴いて覚えました
と、語っている通り、一般的にフィドルはこのやり方で習うのが普通です。
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一般的に言って、師弟関係の間柄にあるフィドルの奏者の場合、弟子の演奏は師匠の演奏とそっくりになります。
以下はフィドルの先生とその弟子の演奏です。
いかがでしょうか。
弓の動かし方、弓の使っている場所など、弟子は師匠を同じように弾いていることがよくうかがえると思います。
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私「Taka」が教えるフィドル教室でも、上の動画でマーティン・ヘイズが言っていた通り、向かい合って座って、楽譜を使うことなく、生徒さんの目の前で、私が弾くことを同じ通りに弾いていただいて、覚えていってもらうやり方で教えています。
補助的に楽譜を使うこともありますが、楽譜主体の教え方はしていません。
そもそも私自身が楽譜が読めませんので、基本的に「口承」でご指導させていただいております。
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体験レッスンでも楽譜を用いない「口伝」によるレッスンとなります。
これまで楽譜主体で習ってきた方ですと、難しく感じる方もいると思いますが。
もしかすると、ほとんど何も弾けずに体験レッスンが終わってしまうということもあるかもしれませんが、あくまでも体験レッスンですので、何か結果を残さなければいけないレッスンではありませんので、アイルランドではこうやって学ばれているのだというのを体験していただければ幸いです。
定期的にレッスンに通ってくださるようになれば、「耳だけで聞いて弾けるようになるコツ」を 毎回のレッスンでお教えいたしますので、個人差はあると思いますが、月に2回くらいレッスンに通われるのでしたら、半年くらいで「耳コピ」に慣れてくると思います。
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