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YouTubeには多くの動画が公開されています。
アイリッシュ/ケルト音楽も、ライブの動画から演奏方法の解説動画、楽器について説明した動画など様々なものを見ることができます。
YouTubeには価値のある動画もたくさんあるのですが、間違った内容の動画もたくさんあります。
このページではYouTubeの活用の仕方などについて書いています。
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この記事を書いている私「Taka」は、アイリッシュ・フィドル(ヴァイオリン)の教室をやっています。
私の教室には色々な方々が習いに来てくれています。
皆さんフィドルに興味を持ったきっかけは色々なのですが、最近は「YouTube」を見て興味を持ったという方がかなり多いです。
「YouTubeでこんなを見た」、「YouTubeでこんな風に弾いていた」、「YouTubeに動画載せている人が、こんな風に弾き方の説明をしていた」などなど、連日のようにYouTubeの話を聞いているような気がします。
YouTubeで何をご覧になっても個人の自由だと思いますが、少なくともYouTubeがアイリッシュ音楽を弾いたり、YouTubeがフィドルを弾いているということはないと思います。
YouTube上にある動画は全て誰かが載せているわけなので、誰が載せた動画なのか、弾いているのは誰なのかは、けっこう重要だと思います。
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私自身もYouTubeに動画を公開しています。
私はユーチューバーではないので、定期的には動画を掲載していません。
公開頻繁も少な目です・・・
基本的に私がYouTubeで公開している動画は、私のホームページ上の記事の中で使うために作っています。
私のYouTubeチャンネルで公開している動画に、以下のような動画があります。
これはどのような動画というと、アイリッシュ音楽で演奏される「ジグ」という種類の楽曲だけを繋ぎ合わせて作った動画です。
動画と言っても「動きのある画像」は一切ありませんが・・・
動画の中で流れる楽曲は全てアイリッシュ音楽の世界で名の通った、有名な奏者さんによる演奏です。
ほとんどは市販されているCDから抜き取った演奏です。
なぜ、この動画を作ったかというと、私の教室に通ってくださっている生徒さんから頂いたメールがきっかけでした。
以下がそのメールです。
このメールは、私のレッスンに通ってくださっている生徒さんに、レッスンで教えた曲の楽譜をメールでお送りした際のお返事として頂いたメールです。
この生徒さんだけではなく、基本的に私の生徒さんには、譜面を見て弾くだけでなく、アイルランドの有名な演奏家さんを聞くことをお勧めしているのですが、
この方は、YouTubeで「Irish Jig Music」というJigばかりを流している動画を見つけて、それを聞いていると書いてくださっています。
基本的に私自身はYouTubeはあまりお勧めしていません。
なるべくアイリッシュ音楽の世界で誰もが知っている、誰からも認められている大演奏家さんのCDを買って聞いてみることをお勧めしているのですが、
この方はどんな人がアイリッシュ音楽の「大演奏家さん」なのかを知らなかったようで、とりあえずYouTubeで「Irish Jig Fiddle」と検索して出てきた動画を見てみたそうです。
実際に私もYouTubeで「Irish Jig Fiddle」と検索したら以下のように表示されました。
上のメールを送ってくださった生徒さんは、3番目に載っている動画が気に入ったそうで、それをずっと聞いていたとの話でした。
↓↓こちら↓↓が、その動画になります。
アイリッシュ音楽のことをそれなりご存じの方であれば、お分かりいただけると思うのですが、最初に流れる曲は「Jig」ではありません。
この動画は、タイトルに偽りありな動画なのです。
動画をまるまる一本再生させると2時間以上かかるので、よほど暇な方で怖いもの見たさで見てみたい人以外、この動画をまるまる一本見るのはやめておいた良いと思います。
ちなみに最初の「Jig」ではない曲の後に流れるのは、そもそもアイリッシュ音楽の曲ではないです。
アイリッシュ音楽ではない意味不明な曲の後にようやっと、「Jig」らしき曲が流れるのですが、弾き方がかなり微妙です。
楽器の演奏も、フィドルで弾いていると謳っているのですが、弾いているのはアイリッシュのフィドル奏者ではないと思います。
以下は私が編集した、上の動画のダイジェスト版です。
上の動画を全部見たとしても、下のダイジェスト版に入っているような曲が繰り返し流れるだけです。
アイリッシュ音楽やフィドルの音楽について知識のある方であれば、お分かりいただけると思いますが、上の動画で流れている曲や、曲の弾き方はちゃんとしたアイリッシュ音楽の演奏ではありません。
ちなみに、上に画像を載せましたが、「Irish Jig Fiddle」と検索して出てきた結果の一番上に載っていたのが、↓↓こちら↓↓の動画です。
これも、分かる人なら分かるのですが、とても良い演奏とは言えないような演奏です。
ちなみにこれを演奏した人は、自分で弾いている曲を「Scents of Keeva」という名前の曲としていますが、、、
アイリッシュ音楽の曲を検索できる「The Session」というサイトには、「Scents of Keeva」という曲は載っていないのです・・・
「Scents of Keeva」によく似た曲で、「The Tenpenny Bit」という曲があります。
ちなみに下の画像がアイリッシュ音楽のデータベース・サイト、「The Session」に載っている「The Tenpenny Bit」という曲の楽譜です。
上に載せた女性の演奏を聞きとれる方で、さらに上の譜面を読める方であればお分かりいただけると思いますが、上の楽譜の旋律は、若干の違いがあるものの、女性が弾いている曲の旋律とほぼ同じです。
曲名は違いますが、アイリッシュ音楽の曲には「一曲につき複数の曲名」が存在するのは特に不思議なことではないです。
アイリッシュ音楽の入門書の定番である「アイルランドの民族音楽とダンス」という本には、曲の名前について以下のように書かれています。
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話が逸れてしまいましたが、もともと私の生徒さんから「YouTubeで〇〇という動画を見つけて、気に入って見ています」というメールを頂いて、私も同じ動画を見てみたら、アイリッシュ・ジグの動画であると謳っているのに、ジグがほとんど弾かれていないうえに、おかしな弾き方だったので、とてもびっくりしたのです。
YouTubeをよくご覧になっている方であればご存じだと思いますが、自分が見ている動画の横とか下に、関連動画として似たような内容の動画が表示されると思います。
私の生徒さんが気に入ったという「アイリッシュ・ジグ動画」の横には、以下のような動画が関連動画として載っていました。
関連動画として載っていた動画も見てみましたが、どれもこれも「う~ん・・・」とうなってしまうような・・・
はっきりいって、聞く価値はほとんどないですねと言ってしまっても、罪にならないだろうといった感じのクオリティのコンテンツばかりでした・・・
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このようにYouTubeには、アイリッシュ音楽の動画と謳いながらアイリッシュ音楽が一曲も流れない動画や、アイリッシュ音楽が弾かれていたとしても、弾き方が間違っていたりする動画が普通に掲載されているのです。
そんなことから、先ほどのメールをくださった生徒さんに、「聞くのであればちゃんとしたアイリッシュ音楽の演奏を聞いた方が良いですよ。」ということで作ったのが、私のYouTubeチャンネルに掲載している「ジグの寄せ集め」動画だったのです。
YouTubeに掲載されている「作業用~」とか「リラックス〇〇時間~」と謳った動画に限ってろくでもないのが多いので、対抗してこちらの動画にも「作業用聞き流しBGM風」と付けてみたのです。
↑↑こちら↑↑の動画の中に流れている楽曲は、全てアイリッシュ音楽の楽曲です。
演奏しているのもアイリッシュ音楽の世界で、それなりに名の通った奏者さんたちです。
人によって好みの違いはあるでしょうから、聞いて多少の好き嫌いはあったとしても、間違った演奏は一曲も入っていません。
一応、楽譜も付いていますので、楽譜が読めて、さらに演奏している曲を耳で聞き取れる人であれば、ご自身で演奏する際の参考にはなると思います。
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ひとつ上の項目で、YouTubeにはアイリッシュ音楽を謳いながら、アイリッシュ音楽ではない音楽を流している動画などがあるといったようなことを書きました。
そういった動画があるのは間違いのない事実なのですが、YouTubeが悪いわけではないのです。
一番最初の最初にも書いたのですが、私の教室に習いに来てくださる方も、「YouTube、YouTube」と「YouTube」という単語を連呼する人が多いのですが、「YouTube」がアイリッシュ音楽を弾いているわけではないと思います。
「YouTube」には、誰かが載せた動画が載っているだけです。
YouTubeには誰でも動画を載せることができます。
世界中のどんな人でも、アイリッシュ音楽と謳った動画を、載せることができます。
アイリッシュ音楽ではないものであっても、「アイリッシュ音楽」として掲載することが可能なのです。
私の教室に通ってくださっている生徒さんたちには、YouTubeを見る際には以下のようなことに注意することをお勧めしています。
アイリッシュ音楽に詳しい方からは、お叱りを受けてしまいそうな書き方をしているのですが、まだ始めたばかりの人には、こういう書き方の分かりやすいと思い、あえてこういう書き方にしています。
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厳密には「奏者がアイルランド人」でなければいけないことはないのです。
この記事を書いている私もアイルランド人ではありません。
ただ、実際のところ今現在のアイリッシュ音楽シーンにおいて、すごく活躍していて、誰もが認める超一流の奏者となると、アイルランド人の奏者さんが圧倒的多数を占めると思います。
もちろんアイルランド人といっても、アイルランドという国の国民が皆アイリッシュ音楽を弾くこともないし、弾けるわけでもありません。
アイリッシュ音楽を弾くアイルランド人といっても、プロの奏者さんも居れば、アマチュアの奏者さんも居ます。
アマチュアの奏者さんの演奏を聞いてはダメということはありませんが、
とりあえずはまず「アイルランドで、アイルランドを代表する、アイリッシュ音楽の大演奏家さん」を聞いてみることから始めてみるのが良いと思います。
では、どのようにして、アイルランドを代表する奏者さんのことを知るかを、次の章で書きたいと思います。
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前の章で、アイリッシュ音楽を聞くのであれば、YouTubeで垂れ流されている、偽物アイリッシュではなく、アイルランドを代表する演奏家さんの「本物」の演奏を聞いた方が良いと書きました。
アイリッシュ音楽に興味を持ち始めたくらいの方のほとんどが、
「アイルランドを代表するアイリッシュ音楽の演奏家って誰なの?」
「どうやって演奏家の名前を知ることができるの?」
といった疑問をお持ちになると思います。
YouTubeには、アイルランドを代表する、アイリッシュ音楽の演奏家さんの演奏の動画がたくさん載っています。
どうやったらその動画を見つけられるかについて説明したいと思います。
一つの前の項目で、YouTubeを見るときの注意点として、動画で弾いている奏者さんがアイリッシュ音楽の国際コンクールで優勝しているかどうかもポイントの一つと書いているのですが、
どこの世界にも、コンクールとか、コンテストなどといったものがあると思います。
アイリッシュ音楽の世界にも、アイリッシュ音楽の演奏の世界ナンバーワンを競う、大規模なコンクールが毎年開催されています。
コンクールについては常に賛否両論の意見があって、コンクールの存在に否定的なことを唱える人も居るのでしょうが、アイリッシュ音楽の世界においては、Fleadh Cheoil na hÉireannというアイリッシュ音楽最高峰のコンクールで優勝することは、とても名誉なこととされています。
事実、アイルランドを代表する演奏家さんの多くが、このコンクールでの優勝や入賞の経験があります。
コンクールの優勝さんの名前はWikpediaにも載っています。
第一回大会から、今年(2023年)までの優勝者さんの名前を見ることができます。
以下がWikipediaに載っている、アイリッシュ音楽の国際コンクール「Fleadh」の優勝者のリストです。
・List of All-Ireland Fleadh champions
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例えばですが、上記のリストの「フィドル部門」の2022年の優勝者として、「Sarah O'Gorman, County Waterford」と記されています。
YouTubeで「Sarah O'Gorman Fiddle」と検索すると、以下のような結果が表示されました。
検索結果の一番上の表示されているのが、以下の動画です。
これを演奏している奏者さんは、2022年のアイリッシュ音楽の国際コンクールのフィドル部門の優勝者さんなのです。
彼女は2022年の時点では、一応世界一上手なフィドル奏者さんなのです。
全ての人が、そう思うかどうかは分かりませんが、
私自身は彼女の演奏は、大変すばらしい演奏だと思います。
恐らく、私以外の、アイルランドのごくごく普通の、アイリッシュ音楽が好きな方たちも、彼女の演奏は素晴らしいと思っているのだと思います。
だから、コンクールの優勝者になったのだと思いますが・・・
アイリッシュ音楽を興味を持って、特に演奏を学んでみたいと思うような方は、ぜひ上のような演奏をたくさん見ることをお勧めします。
そして、そのような演奏もYouTubeで見ることができるのです。
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当然ですが、上の動画は誰かによってアップロードされているのです。
せっかくこのような動画を見るのであれば、誰がアップロードしたのかを気にしてみても良いと思います。
上の「Sarah O'Gorman」の動画の右下に「あるマーク」が写っているのですが、お気づきになったでしょうか?
白い丸で囲んだマークですが、これはアイルランドの「TG4」というテレビ局のマークなのです。
当たり前なのですが、テレビ放送や、ラジオ放送、新聞だといったものは世界中のどこの国にもあると思います。
アイルランドにも当たり前ですが、テレビ局、ラジオ放送局、新聞社、いわゆる「メディア」というものがあります。
「TG4」というテレビ局は、アイルランドの伝統文化に特化した局で、アイリッシュ音楽の番組も多く放送しています。
日本でもTBSとかフジテレビなど、テレビ局で自社のYouTubeチャンネルをやっていると思うのですが、アイルランドのテレビ局もYouTubeチャンネルをやっています。
「TG4」もYouTubeチャンネルを持っていますので、TG4のYouTubeチャンネルにアクセスすれば、クオリティの高いアイリッシュ音楽の動画を閲覧することができます。
以下がTG4のYouTubeチャンネルです。
こちらのチャンネルに掲載されている動画には、偽物はまずありませんから、安心して見ることができます。
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ちなみに「TG4」は主にアイルランド語で放送しているテレビ局ですので、「TG4」も「アイルランド語」で読むのが普通のようです。
「TG」は英語と同じように「ティージー」でいいようですが、「4」は「フォー(four)」ではなく、アイルランド語の「4」である「ceathair」と読みます。
読み方は「キャハー」みたいな感じでしょうか。
ちなみに下の画像は、アイルランド語の1から20までの数字の読み方が書いてある表です。
アイルランド語の数字の読み方は、英語とは全然違うのです。
TG4の番宣?でTG4の発音を聞く事ができます。
いかがでしょうか?
「ティージーキャハード」みたいな感じに聞こえないでしょうか?
最後の「ド」みたいに聞こえるのは、どこから来るのか謎です。(スペリングが「ceathair」なだけに・・・)
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前の章で、アイルランドには「TG4」というテレビ局があって、TG4のYouTubeチャンネルで本物のアイリッシュ音楽の動画を見れると書きました。
その前の章では、アイリッシュ音楽の世界にも国際コンクールがあって、国際コンクールの優勝者さんをYouTubeで検索すれば、優勝者の演奏を見ることができると書きました。
アイリッシュ音楽の世界では「Fleadh Cheoil na hÉireann」というコンクールが最高峰のコンクールと位置づけされていて、このコンクールで優勝することはとても名誉なこととされています。
アイリッシュ音楽の世界におけるコンクールや賞の類はこのFleadhだけはなく、他にも受賞すれば名誉なこととされる、大会や賞が他にもあります。
その一つが「Gradam Ceoil TG4」という賞です。
「TG4」という文字列が入っている通り、この賞はアイルランドのテレビ局「TG4」が主催しています。
これから、アイリッシュ音楽を始めようかという方で、何を聞いてよいか分からない、誰がアイリッシュ音楽を代表するか分からないという方は、この賞の受賞者の演奏を聞くこともお勧めです。
例えば、今年(2023年)の「Gradam Ceoil TG4」において、今後が期待される奏者に贈られる「Ceoltóir Óg na Bliana 2023」という賞を受賞したのは、「Méabh Smyth」というフィドル奏者さんでした。
以下はTG4のサイトに掲載されていた、「Méabh Smyth」の受賞を伝える記事です。
気になるのであれば、YouTubeで「Méabh Smyth」と検索してみれば、きっと「Méabh Smyth」が演奏している動画が出てくるはずです。
なんといっても、アイリッシュ音楽界では大変な名誉な賞を受賞した奏者さんですから、この賞を取る以前に既に多くの実績を残してきているはずです。
実際にYouTubeで「Méabh Smyth」と検索したところ、一番上に出てきたのが以下の動画でした。
「Gradam Ceoil TG4」の授賞式の時の模様のようです。動画をアップロードしたのは、当然といえば当然ですがTG4です。
TG4のYouTubeチャンネルは、アイリッシュ音楽の情報源として超重宝することと思いますが、YouTubeだけで情報を発信しているわけではありません。
そもそもTG4はテレビ局ですから、アイルランドに住んでいれば、チャンネルを4チャンネルに合わせれば、アイリッシュ音楽の番組をテレビでリアルタイムで見ることができるのです。
現在では、アイルランドに住んでいなくても、「TG4」の番組を見ることが可能です。
日本でもスマホのアプリで、日本のテレビ番組が見れるように、アイルランドのテレビ局の番組もスマホのアプリで見ることが出来ます。
TG4だと、「TG4 Player」という無料のアプリを出していて、アプリをインストールすればTG4の番組を見ることができます。
以下が「TG4」のスマフォ用のアプリです。
下は、TG4のアプリを起動したところの画像です。
アイリッシュ音楽専門のテレビ局ではないので、色々な番組の情報が出てきますが、わりと簡単にアイリッシュ音楽の番組を見つけることができます。
この記事を書くために、色々な番組を漁ってみたところ、「Gradam Ceoil TG4」で賞を受賞をした「Méabh Smyth」を取材した番組がありました。
以下がその番組の一部です。
こんな感じで、TG4のアプリでは実際にアイルランドで放映されている、アイリッシュ音楽のテレビ番組を見ることができます。
YouTubeで動画をあれこれ漁るよりも、簡単に効率よく良いコンテンツを視聴できるので、TG4のアプリはお勧めだと思います。
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「TG4」は主にアイルランド語で放送している、アイルランドの伝統文化に特化したテレビ局ですが、アイルランドにあるテレビ局はTG4だけではありません。
アイルランドの国営放送局である「RTÉ」もアイリッシュ音楽の番組を放映しています。
ちなみに「RTÉ」とはアイルランド語の「Raidio Teilifís Éireann」の略で、日本では「アイルランド放送協会」と訳すことが多いようです。
RTÉでもアイリッシュ音楽のテレビ番組を放映していますし、TG4と同じようにスマホで視聴できるアプリも出しています。
ですが、RTÉの場合はテレビ番組よりもラジオ番組の方がお勧めです。
ラジオの方もスマホ用のアプリが出ていて、アイルランドで放送されているアイリッシュ音楽のラジオ番組を聞くことができます。
RTÉではアイリッシュ音楽の番組がいくつかあり、私も全てを把握していません。
個人的に聞いているのが、「The Rolling Wave」という番組と、「Ceol Binn ó na Beanna」という番組です。
「Ceol Binn ó na Beanna」は番組名から想像が付くと思いますが、全編アイルランド語による放送です。
「The Rolling Wave」の方は英語で放送されています。
どちらの番組もパーソナリティの方は、現役のアイリッシュ音楽の演奏家さんでもあります。
「Ceol Binn ó na Beanna」のパーソナリティを務める「Neasnaí Ní Choisdealbha」はゴールウェイ出身のフルート奏者さんです。
以下はある日の番組の模様を録音したものです。こんな感じで放送されています。
「Rolling Wave」の方は英語で放送されていますので、「Ceol Binn ó na Beanna」に比べれば聞きやすいかもしれません。
上の載せた放送は、前の週に「チャーリー・レノン(Charlie Lennon)」という、アイリッシュ音楽界を代表するとても有名なフィドル奏者さんとのインタビューの模様を放送し、今週はそれの続きでゴールウェイのSpiddalで開催されたチャーリー・レノンをトリビュートしたコンサートの模様をお届けするという内容になっています。
上の載せた番組を聞くだけで、かなりの情報を得ることができると思います。
例えば「チャーリー・レノン」という名前が挙がっているわけですから、興味ある方でしたらYouTubeで検索することで、チャーリー・レノンが演奏している動画を見つけることができるはずです。
実際にYouTubeで「Charlie Lennon」と検索したら以下の動画で出てきました。
チャーリー・レノンがリズ・キャロル*やマーティン・オコナー*と一緒に弾いている動画です。*どちらもアイリッシュ音楽界を代表するものすごい演奏家さんたちです。
チャーリー・レノンと言えばフィドルの教則DVDや、アイリッシュ音楽の曲集を出版していることでも知られています。
チャーリー・レノンが監修したフィドルの教則DVD
それこそフィドルを独学で学んでいる方であれば、こういった教則DVDが役に立つかもしれません。
チャーリー・レノンの 曲を収録した楽譜集です
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「RTÉ」は日本でいうところのNHKに相当するアイルランドの国営放送局です。
日本にも各地にローカルFM局があるように、アイルランドにもローカルFM局があります。
この記事を書いている私「Taka」はアイルランドの中西部に位置する「クレア」という県に住んでいました。
私の住んでいたクレアには「クレアFM」というローカルFM局があり、この局でもアイリッシュ音楽の番組を放送しています。
「クレアFM」では月曜日から金曜日の午後7時から午後9時まで、「West Wind」というアイリッシュ音楽の番組を放送しています。
下は「West Wind」のパーソナリティさんたちです。
クレアFMにもスマホ用のアプリがあります。
下はある日のWest Windの放送の模様を録音したものです。だいたいこんな感じで放送されています。
この日の放送は番組の冒頭で、新しくリリースされたアルバムから曲をかけると言って放送がスタートしています。
番組で紹介された新譜が気にいったのであれば、CDを買うこともできますし、演奏家さんの名前も紹介されていますので、その名前をYouTubeで検索してどんな奏者さんなのか動画を見ることもできるはずです。
下の画像は、上の番組で紹介されていた新譜のCDです。
私自身は上の番組を聞いたことで、このCDの存在を知り、アイルランドのCD屋(アイルランドのCD屋さんのサイトにリンクしています)さんから直接取り寄せました。
下の画像は、上の画像のCDのジャケットの裏面です。
上のラジオ放送では、このCDの1番目のトラックを流していました。
CDであれば、曲の名前も分かりますし、他の曲を聞くこともできます。
このCDは、John BlakeとLamond GillespieとReg Hallの3人の演奏によるCDです。
そのうちの「Lamond Gillespie」をYouTubeで検索すると、以下の動画が出てきました。
上でフィドルを弾いている奏者さんが、クレアFMで紹介されていたCDで弾いているLamond Gillespieです。
ちなみにこの動画のアップロードしたのは、先ほど紹介したアイルランドのテレビ局「TG4」です。
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YouTubeは便利ではあるのですが、誰でも動画を掲載できるだけに、間違った内容の動画もたくさん掲載されています。
アイリッシュ音楽の曲の弾き方を学んだりするためにYouTubeを見るのであれば、確かな情報源から情報を得ることが大事だと思います。
例えばYouTubeでアイリッシュ音楽の動画を検索する際に、ただ「アイリッシュ音楽」といった感じで検索してしまうと、なんでもかんでも出てきてしまう可能性が高いです。
アイリッシュ音楽の有名奏者さんの名前などで検索した方が、まともな動画に行き着くことができると思います。
アイリッシュ音楽に興味を持ち始めたばかりの人だと、アイリッシュ音楽の有名奏者さんが誰だか分からないでしょうから、最初はハズレを引くこともあるかもしれません。
この記事上で紹介した、TG4のYouTubeチャンネルや、RTÉのラジオ番組は、さすがにアイルランドの国営メディアが発信する情報だけに、ハズレはないはずです。
YouTubeだけでなく、アイルランドの国営メディアのホームページや、ローカルFM局のサイトなどでも動画を配信していますので、そういったメディアを活用するのも良いと思います。
YouTubeを見て独学で演奏を目指すのであれば、本物の演奏をたくさん見て、弾き方を学んでみると良いと思います。
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